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声の小さい人を応援(6)「現役の男性も実は弱い」 令和5年4月12日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

ええ、今日もですね、声の小さい人を応援の6番ですね。意外なことに、一番こう強いと思われる現役の男性ですね。25ぐらいから55ぐらいの30年間くらい。これはまあ人生で一番働けるところであり、活動的であり、足も速いし、バリバリ仕事ができる、体力もあるってことですね。一般的には、強い人のように思われるんですが、実はあまり強くないんですよ。それで、もうみんな今悲しんでますよね。

それはどこに原因があるか。これはやっぱり他の弱い人と違って、大きなところに問題があるんですね。日本文明より劣っているヨーロッパ文明を取り入れた日本がですね。その中で、日本文明の意識を持っている現役の男性がやられてしまってるって事なんですね。

それはもう一番ひどいのは株式会社ですよ。日本国っていうのはもともと何で奴隷がいないか、何で階級制が非常に弱いかって言いますとね。これは日本にいますとね、階級制があるとかなんとかっていう人いるんですけどね、そんなことありません。

私ね、ヨーロッパなんか行きますとね、階級が違う人と同じ国民ながらね、その国民に行きますとね、階級の上の人と階級の下の人ですね、物腰が違うだけじゃないんですよ。体つきも違うんです。物腰が違うとかね、知識が違うとかいうのは、それはまあその人だけっていうこともあるんですけどね。ただ、体つきが違うっていうのはね、相当長い間、この身分が分かれてないとねなりませんよ。

だから、本当にこうヨーロッパの国っていうのは身分がね、不平等がもう染み付いてるっていう風に思いますね。だから、ヨーロッパは例えば株式会社作りますとね、株主は権限を持ってて、それで従業員は金で雇われてるんだ。今そうですよ、日本ね。こういう考えになるんですよ。

ところが、日本っていうのは違うんですね。これはもう江戸時代でも、平安時代でも違うんです。もちろん縄文時代とか、旧石器時代もっとそうでしょうね。つまり、日本に住んでる人で日本が構成されている。これね、わかんない人いるんですよ。だから、日本国は日本人のためにある。

天皇陛下のためでもない。貴族のためでもない。侍のためでもない。農民のためでもない。商人のためでもない。日本人のために日本国が存在する。

だから、日本国っていうのは、その人の能力だとか、人柄だとか、家柄だとか、それと関係なく、日本人であればみんなで一緒にやろうやと。当たり前ですよね。なんで、これが当たり前って気がつかないですかね。

それで今は株式会社、株主のものであるっていうんですよ。僕がね、ある時にある非常に立派な大きな会社の証券会社の部長さんがね。武田先生は株式会社は株主さんのものって知りませんかというから。そんなこと知りませんよ。それは日本文化じゃありませんから。商法に書いてあるから、決まりじゃないですよって言ったんですよ。

なんでかというと、法律というのは2つあるんですね。法律の条文通り解釈していいという法律論と、イギリスを中心としてあるような、その世の中でもう普通になってることというのは、文字に書いてなくても法律の上にあるんですね。

それはそうなんですよ。例えばね、憲法9条が有名ですね。憲法9条で軍隊を持てないなんて話はないんですよ。それはないというのはアメリカ人でも言ってますから、僕は言っていいと思いますけどね。なんでそうかつったら、憲法9条で他国が攻めてきたら日本人は殺されるじゃないですか。ね。あの国家主権というのは、もともとがその国の国民の命を守るのが国家主権ですから。だから、軍隊を持てないというのは国家主権に関わらない範囲においてということなんです。

国家主権に関わらない、その国民の命を守ることには関係ない戦争はやっちゃいけないってことであって、戦争自体をやっちゃいけないなんてのは、もうこれは慣習がありますからね。その慣習、命は一番上ですから。

そういうことと同じですね。ですから日本人の日本文明っていうのは、人は働くにしてもね、お金で買われて働くんではないっていうことです。これは日本に奴隷がいなかったっていうのはそれなんですね。

もうヨーロッパなんか奴隷ばかりですからね。中国もほぼ奴隷です。まあロシアではロシア帝国ロマーノフ時代までは農民は農奴と呼ばれておりましてね。相当、この農民と奴隷の間ぐらいあったわけですね。

そういうその大陸の僕に言わせれば愚劣な文明と全然違う、高度な人間らしい文明を日本は作ったわけですね。それが日本国民は日本人として平等であるということなんですね。だから、その会社を作ってもいいよと。だけど、そこで働く日本人は別にお金に買われて働くじゃないですよ。順序逆ですよ。働いた結果、お金をもらうということだけですよ。

ある時、私に乗ったらね、ある運転手が最近腹が立つことはあるで聞いてくださいよと。はい、どうぞと言ったらね。金をね、目的地に着いたら金を投げ捨てるように渡すのがいるらしいですよ。それは愚劣なヨーロッパ文明なんですよね。金をやるんだから、お前当たり前じゃないかということなんです。これはもうまさにヨーロッパ文明なんですよ。

日本は違うんですね。日本は運んでもらったことにまず感謝するわけです。ありがとうございます。ここまで無事に運んできていただいて、ありがとうございます。ついてはこれでよろしいでしょうかつって700円渡すと、運転手さんは今度、ありがとうございますっていただくわけですね。

運転さんは働いてお金をいただく。乗せてもらう人も、乗せてもらったことに感謝してお金を渡すんですよ。労働契約があって渡すわけじゃないんですよ。これが日本文明。日本文明は常に労働の対価としてお金を渡すわけじゃなくて、恩を感じてお金を渡す。

だけど、それはいちいちね、恩の値段を計算するの難しいから、まあ一応ねタクシーのメーターがついてるだけですよ。タクシーのメーターっていうのは恩を受ける、例えば私がタクシー乗ればね、運んでてくれるんですから、相手のタクシーの運転手さんもね、その時野球かなんか見たいかもしれないけど、それを我慢して私を運んでくれるんですから。これが恩っていうものなんですよ。お金を渡したから、それでいいだろうなんのじゃないんです。その人はその人の人生がありますから。

そのことでもう一つだけね、お話をしますと。私がある大学にいる時に、まあ通産省からね、その頃通産省でした。通産省から1億6000万の研究費をもらって研究しました。その時に1億6000万の引き渡し資金みたいなね、大げさなもんじゃありませんが。

そういうところですね、課長さんが大学に来られましてね。それで、武田先生間違っちゃいけませんよと。この1億6000万の研究費っていうのは通産省が出しますから、特許が出たらその特許は通産省のものですからね、それはよく覚えておいてくださいって言われたんで。

あそうですか。それ本当ですか。通産省課長本当だと。それでは私も残念ですけど、1億6000万ももらえませんから、そのお金を通産者の金庫にしまっておいてくださいね。そしたらその金庫から特許がわきだすんでしょ。それはやっぱり通産省の課長1本取られたっていうことで、そんなことありません。それは金庫にお金を入れとったって特許は出てきません。

そうでしょ。じゃあ特許っていうのは、その1億6000万のお金も必要だけど。私の頭脳といろいろ実験してくれる人、大学の設備提供してる設備。これが合体して特許が出てくんじゃないですかと。特許が出るっていうのはお金だけ託せば特許出るって事あるんですかと。じゃあ、お金を出す人がその特許を丸取にするってのは正しいんでしょうかと、こう言ったわけですね。

そしたら、その後検討されましてね。今はそうなってると思いますが、今どうなってるかちょっとわかりませんが、その直後はね、お金を出した人、それから知恵を出した人、設備を貸し出した人、これの3分の1ずつの取り分になったと聞いております。本当は労力を払った人ですけどね。

これが日本文明の考え方なんですね。つまり、あることを成すためには、会社のことを成すためには、技術者が真剣に働き、そして会社がその人が生活できるようにお金を出し、設備を出し。国が原料とか商品を運ぶ道路を作り、その道路を舗装する人がいて、全部が備わってその役割を果たしてるわけですから。

だから、日本の男性は本当に恵まれてるんです。何でかっつったら、自分の人生をかけて会社のため、国のため、自分のために仕事してる。だから充実した人生を送れる。これが日本文明だ。

ところが、ヨーロッパ文明はね、お金をもらっただけ時間を買うって言うんです。僕が若い頃会社で勤めている頃ね、会社の変なね先輩がそう言いましたよ。武田君、君の時間はね、5時まで定時ですね、5時までは会社が買ってるんだからって言うから。

僕、そんなことありませんよ。私の人生はあくまでも私の人生ですよ。私が貢献した分だけ、会社に貢献した分だけ、会社が私に賃金をくれてるって言うだけですよ。双方は同じですよ。会社と自分とどっちが、従業員とどっちが上なんてことありませんよ。同じですよって言ったことあるんですよ。僕の若い頃ですからね。血の気があってね。冗談じゃないですよと。

この頃、技術者でもね、残業しても実験したいって時に、残業しちゃダメだって。これダメなんですよ。そんなこと命令できませんよ。その時間はその人のままなんですから。その人のものであるその時間と、会社が残業をどうするかっていう問題は別の問題でね。これは話し合って解決するのが本論で、本当はそれでいいと思いますね。

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