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崩壊する日本(8)「無所属ばかりの候補者」 令和5年4月27日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

ええとまあ、このところ地方選挙、参議院議員補欠選挙などですね。この4月は結構選挙が続きましたが、私選挙の活動もやってきましたけどね。投票にも行きますとね、最近あの例えば市議会議員選挙とか、県議会議員選挙が多かったもんですから、無所属っていうのが多いんですよね。

無所属ばかりの候補者で、例えばそれがあの議員さんだったらまだいいかなと思うんですけどね。市長さんとかですね、それから区長さんとかそういったあの区議長さんですね、が無所属っていうのが多いんですよ。

私ね、あの無所属の人には原則として投票しないんですよね。なんでかって言いますとね、やっぱり政治っていうのは、僕は思想だと思うんですよ。つまり、人生っていうのが思想ですからね。人生とはどうあるべきか、これがやっぱり基礎にあって。そのためにどういう政治をするか。

例えば僕なんかですと、人生は人によって様々であって、人生がこうあるべきだという考えはないという思想なんですよ、僕はですね。人それぞれに、自分の魂というのがある。人間が発達するってことは、進歩するってことは、それぞれの人がそれぞれの魂を持っているということが、私は人間の進歩だと思うんですね。まあ、自由と言ってもいいんですけどね。

この前私、街頭演説をあるときしておりましたら、前の方で私に好意的な人だったと思うんですけどね、三脚にですねカメラを乗せて動画を撮っておられました。ということは、比較的私の演説の記録を残そうという人ですから、ある意味では親派だと思うんですね。そしたら途中で、私がいろいろ話しておりましたら、それはユダヤだこういうふうに言われたんですね。

それでまあその声も大きかったし、真剣にお話をしたんで、私は街頭演説でも私らが一方的に演説するよりか、むしろ対話型でお話をした方がいいっていう考えなもんですから、ちょっと演説を辞めて、ユダヤですか、だけど私はそうは考えてないんですって言って、話を続けたら、その人が三脚を片付けだしましてね、ものすごい怒った顔に変わって、なんだそれはって言い出したんですね。

それで、これすごく面白い現象でですね。実は選挙の街頭演説ですから。なぜ街頭演説やるかって言ったら、人によって考えが違うからなんですよね。正しいってことが決まってて、それを決める選挙ってことはないわけですね。

まああの、自民党の好きな人もいれば、共産党の好きな人もいると。独裁がいいという人もいれば、そうじゃないという人もいると。それが、国民一人一人が考えが違うので、それを投票によってある比率で決めようってことですね。

例えば、投票が総取りであって、何パーセント以上になったところが全議席を取るなんていうんじゃないんですよね。議席に応じて議員を配分し、その議員が国会とか、地方議会で議論するわけですから。それはやっぱり、その党を作る限りは思想があるわけですよね。

私の基本的な思想は、私がどういう思想であるというよりか前に、まず第一に、世の中は一人一人の人が一人一人の人生、社会、政治というものについてのお考えがあって。その考えは必ずしも人によっては違うと。だから、それはある程度配分で行こうじゃないかと。統一することは難しい。難しいというかやらない方がいいっていうことですね。

ですから、私がやや共産党に辛いのは、共産党というのは日本だけが違うと言ってますけども、どこの共産党も一つの考えをとにかく全国民にやるという考えなんですね。

それはあの、政策の中心がそれであってもいいですよ。例えば、自由民主党が政治を取ればね、まあ今の自由民主党が本当に自由と民主主義なんかどうかわからないですけども、まあそういう風なのを中心としてやると。だけども、世の中には社会主義がいいという人もいるから、まあある程度は社会主義的な政策も中に入れてね。で、主体は自由民主党的にやる。

こういう方がですね、これがまあ進歩っていうもんじゃないかと思うんですね。ある考えの人に全部が揃えるということはいけないと思うんですね。

安倍さんの暗殺についても、私はね、安倍さんが優れてるかどうか、安倍さんの政治が良かったかどうかって問うちゃいけないと。それは人によっていろいろ違うんだと。安倍さんがどのくらい優秀だったかとかいうこともあまり問うちゃいけないと。

一番あの事件で私が問題にしてるのはですね、ある人が正しいということで、それで人を殺すというようなことはあってはね、我々の社会が崩れるという考え方ですね。つまり、安倍さんがいいかどうかによって、国葬であった方がいいかどうかって決めるって事が逆であって。

日本の首相っていうのは一応日本の民主主義の象徴的な人ですよね。天皇陛下はもう選挙に関係なく決まるので、これはこれでいいと、血筋で決めると。血筋で決める天皇陛下と、それから選挙で決める首相がいるわけですね。

選挙で決める首相っていうのを、ある一人の人、つまりその安倍さんを殺した人の思想が正しいとして、それ以外はダメだっていうのがあの人を殺すってやつですからね。ですから、僕はもう民主主義という意味で、安倍さんの業績を議論しちゃいけないっていうのが僕の考えでした。

あの時に、党からはすぐ僕に連絡がありましてね。他の党、この党では半日間選挙活動を自粛するとかいう話があるけども、どうでしょうかって言うから。いやそれは絶対ダメですと。我々が今選挙をやってるって時は、民主主義に対して確信がなければいけません。民主主義が個人の意見が正しいとしてやってしまったらダメです。言って翌日は朝から活動をしました。

これについて票を大分損をしたという考えがあるんですが。私は日本人とは民主主義が嫌なんですかね。民主主義が嫌だったら民主主義やめて独裁とかね、自分の考えが正しいっていう制度を目指した方がいいと思うんですね。

これはね、色んな民主主義の政党の中でもあるんですよ。頑固な親父なんかがいてですね、自分の言うことは正しいんだと言ってるので。私が人間が言ってることが正しいってことありませんよ。自分がどういう考えであるというのは言ってもいいよ。

それでまた、それがですね無所属みたいな無制限じゃやっぱりダメなんで。自分は社会主義的なのがいい、もしくは、国民に気に入らないのがいたら殺してもいいという共産主義がいいとかね。それが大切で、それ嘘ついちゃいけないですね。

共産主義では、ソビエトロシアの時にスターリンが2400万人のロシア人を殺した。これはかなり研究が進んで数が確定してますね。中国の方は確定しておりませんが、毛沢東が殺した中国人は6000万人と言われております。カンボジアポルポト政権、これ共産党ですが、だいたい国民の約半分を殺したと言われております。これもちゃんと研究をしてですね。政治体制に対する事実の認識をはっきりしなきゃいけないと思います。

人間の頭っていうのは非常に不完全ですからね。これはあの区議会議員であるとか、市議会議員であるとか、だから国政と関係ないってことありません。もともと、我々の人生をどうするのか、我々の社会をどうするのかっていうのが基礎にあって。

それに基づいて政党があり、市議会議員でも、県議会議員でも、国政の議員でもですね、同じく一つの思想をはっきりして、その思想に基づいてやるって言うんじゃないと、是々非々でお金をただ配るだけの議員じゃダメなんですよ。

やっぱり、例えば市議会議員でもね、名古屋市はこういう思想で行くと。この思想がはっきりしてて、そして、それに基づいて個別のものを議論し。それでもちろん、その思想に反対の人の意見も入れて、比率を考えてやるというのが正しいわけで。

一つ一つのことを、あそこの信号を作るとか作らないとかっていう問題じゃないわけですね。名古屋市をどういうふうな市にするかということが中心になっちゃいけませんので。

やはり、社会は思想が大切であり。政党も思想が大切であり。人生を幸福に生きるのも思想が大切なわけです。

従って選挙もですね、一番大切なのはそれぞれの候補者が自分の思想を述べて、思想が合致する人たちがそこに投票すると。それで投票した結果が、例えば過半数を6割のなんとか党がとって、3割は別の政党が取って、1割がまた次の政党が取れば、政治はまあ6対3対1ぐらいに分けて、そしていろいろ調整しながらやると。これがですね、やっぱり近代的な国家というものだと思いますね。

やっぱり、人間は誰でもが自分が幸福になればいいと思ってる人が多いんです。僕なんかちょっと最近もうそうじゃないんですけどね。ないんですけれども。だけど、まぁ自分とか自分の家族の幸福を願うのが当然です。それは一色にしてしまったらダメですからね。しかし思想は大切ですね。

まあ道路一つ作るにしても、商業施設一つ作るにしてもですね、その根本がどこにあるか。どういう思想でいくのか。それによってまちづくりも変わってきます。無所属でまちづくりは僕はできないと思いますね。

無所属じゃなくて、自分の思想はこうである。まあ、どうしても無所属の人っていうのは思想が自民党の思想でも、公明党でも、立憲民主党でも、国民民主党でも、参政党でもどこにも入らないから、しょうがないから無所属っていうのはありえますが。

そうではなくて、その所属を書くと票が減っちゃうからとか、そういうケチくさいことで政治をやってもらっては困る。という風に、実は2回の選挙とか、補欠選挙を経てですね、ちょっと私が感じたところであります。

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