武田邦彦 ヒバリクラブ 文字起こし

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憲法の無い国(1)「憲法第9条と文化人」 令和5年4月3日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様おはようございます。今日はちょっと暗い部屋にいるんで、朝のような感じがしないんですが、朝なんですね。

このところもう、ほとんど全国を飛び歩いておりましてですね、なかなかいいところがはっきりしませんが。移動の時っていうのは、色々移動中になんか色々こう妄想に耽ったり、考えることができますもんですから、いろんなこう今私がこう疑問と思ってるとこですね。私はまあ世の中どうしようとかいうことはあんまりなくてですね。世の中っていうのはこういうもんなんだろうなっていうのね、そういう心で考えるもんですから。ちょっとこう方向性のある人には不満かもしれませんね。

世の中をこうするべきだってもうすっかりわかっておられて、経済とはこういうもんだとかですね、人間とはこういうもんだってあんまりわかっておられる人はですね、このヒバリクラブはあまり参考にならないというふうに思うんですよね。

私はまだわかんないこといっぱいあるんですよ。それで、あちこち移動してるうちにわかんない疑問がいっぱい湧いてきましてね。ええと、チグハグ社会はまだ終わってないんですけども。その中で憲法のない国っていうのと、それからもう一つ民主主義の要件っていうのがね、シリーズがやりたくなりましてね。今日は一応、チグハグ社会をちょっと中断して、一時ですよ。それであの憲法のない国っていうのをやりたいと思います。

ええ、憲法第9条と文化人、これに関して私昔ですね、まあまあのところまで行ったんですよ。また引き返してきましてね。その頃憲法を改正したいとかいう話がありましてね。その一つとして第9条で、まあ自衛隊がちゃんと書いてないと。自衛隊の人にもかわいそうだし。国を守るっていうのが否定されてるってのも変だし。それから、こういう憲法9条の解釈で国民の意見が割れてるのも良くないということでですね。

安倍内閣の時にもう寸前で、憲法改正までいけるかなってな感じでしたけども。まあ国会の3分の2を取りましたからね。ただ、いろんなその森加計問題みたいなんで足が掬われて。私はね、森加計問題がやっちゃいけないとか、そういうこと言ってんじゃないんですよね。

あの国民に与えられた権利のすごく大きな権利っていうのが、その憲法改正の権利ですよね。国民であるわけですね。それがこう憲法改正したい人としたくないっていう人がどのくらいいるのかと。それで、するべきなのかっていうことがわかりそうになったのに、国会の立憲民主党とかね、朝日新聞とか、そういうとこがやって。結局国民の権利を行使させてくれなかったですね。それが僕、嫌なんですよ。

安倍内閣の時に森加計問題。いや政治は倫理が大切だから森加計問題を疎かにできない、それはそうなんですけどね。それよりか大きな国民の権利ですね。それは憲法に関する我々の権利を改正するなら改正、このまま行くならこのまま行く、ということが大きな権利だと私は思ってるんですね。

それで憲法9条では日本は軍隊を持っちゃいけないという人がいるんですよ。こう言うとね、私そんなこと言ってませんよなんて態度翻る人いるんですけど、だいたい文化人だいたいそうなんですね。

しかし僕はね、これ科学者だからかな、いやそんなことないと思いますけどね。自衛隊の戦力は世界で5番なんです。5番目に強いんですよ。アメリカ、中国、ロシア、イギリス、日本の順だと思いますね。これはあのもう非常に定着しております。この評価はですね、アメリカの軍事評論の研究所を中心としてですね、世界のいろんなところで世界の国毎の戦力は何番目か計算してんですね。

これ5番目なんですよ。これ自衛隊だけなんですよ。だから、日本に駐留するアメリカ軍第1軍ですね、これを入れますとね、イギリスを抜くんじゃないかと思うんですけどね。いずれにしても4番とか5番とか、そういった戦力なんですよ。

で、これは憲法9条に違反してないっていうのもおかしいでしょ。そしたら、おかしいということになりますね。それからじゃあ、憲法違憲とかそういうのは、もうやるところが日本にないかっていうと、やっぱりあの三権分立ですからね。ちゃんとあの最高裁判所というのが用意されておりまして、これは憲法の番人と学校で教えております。私もそう習いました。

そうなりますとね、これおかしいでしょ。憲法9条で日本には軍隊を持っていけないという人がいる。いますね。明らかにいますね。だから、憲法改正しなきゃいけないっていう話になるわけでしょ。

自衛隊の戦力は世界で5番目ですから。アメリカ第1軍を入れると、あれは駐留軍だとか言う人もいるだろうから。これだけでもやっぱり軍隊ですよ。世界の200各国のうちの5番なんですからね。だから軍隊です。それからちゃんと制度も整って、最高裁判所憲法の番人である。

自衛隊っていうのはね、だいたい1年に5兆円も税金使ってるんですから。それはもし自衛隊憲法違反ならね、それは5兆円返してくれって言うのは、これ5兆円って税金ですからね。国民が払ってんですから、国民は最高裁判所憲法9条でおかしいと言うべきですよ。訴訟を起こすべきですよ。

それで、ここに文化人と書いたのはね。まあ文化人でもメディアでも憲法学者でも誰でもいいんですけどね。左翼の人でもリベラルでも何でもいいんですけど。おかしいんですよ。自衛隊憲法違反という訴訟がないんですよ。

だってよくね、あの、裁判所が自分たちが判断する嫌なもんだから、訴訟の権利がないとかいろんなこと言って門前払いって言うんですかね。門前払いって言葉も悪いですね。これ封建時代の話ですから、民主主義の時代にマスコミが門前払いという言葉を使うこと自体が僕なんか腹立っちゃうんですけど。こっちが主人ですからね。主人が誰かに門前払いされるなんて誰もせんから。

しかし、訴える訴訟がないんですよ。5兆円でしょう。今度7兆円になるとか言ってますから、ますます憲法違反っていう訴訟をする価値がありますよね。自分たちが払ってる税金が憲法違反に使われてるわけですから。それは阻止をする権利がないとは言わんでしょう。

それが最高裁判所が、君たちには国民には、自衛隊憲法違反を訴訟する権利はないったら、もう最高裁判所の方を国民が辞めさせなきゃいけないですね。あくまでも国民が主体ですからね。国民が希望してるのに、最高裁判所が嫌だっつったら、最高裁判所の裁判官って多分ね、多分じゃない絶対あれ税金で生活してますよ。ね、だから我々が雇ってる人たちですからね。

ですからもちろん、こういった大きな問題ね。もうそれで70年近くなるでしょ。ですから時間的に言っても、やらなきゃいけないですよね。

僕は考え方が違うんですね。私は自衛隊憲法9条違反て思っておりません。

なぜかったら、これは単純な理由で憲法前文っていうのはですね、日本が民主主義であるとかね。平和を希求するとかいうような、そういうこのあの、やっぱり法律っていうのは条文だけでは条文の精神とわかりませんからね。

一応、条文では例えば選挙がある。選挙があるって事は民主主義なんだというのはちょっと難しいんですね。あのこれはもう法律の学者がね、難しいこと言いますけどね。前文っていうのはその全体の概念を言ってるわけですね。民主主義とはどうなのか。自由平等。博愛なのか。これを言ってるわけですね。

そこには、世界の国々が平和を希求するという状態であれば、と書いてあるんですね。僕はそう読みます。あれば、日本は平和を信ずる国民として軍隊を持ちたくない、とこう書いたんですね。

しかし、憲法9条では、僕はこれも何回も言っておりますが。この憲法ができる時にマッカーサーの占領軍の中の将校がですね、ちょっとこれひどいんじゃないか。原案ですね。軍隊を持てないってことになると、国家主権が国民の命を守らないっていうのは、こんなのアメリカが作ったらね、もうバカにされちゃうから。その限定するべきだっつうんで、国際紛争を解決手段としてはって入ったんですね。

これがあのパリ条約の思想ですね。ですからまあ、あの国際紛争を解決手段としての自衛隊とはいけない。だから専守防衛自衛隊っていうのは、全然憲法9条に触れませんよという風に、最高裁判所が判決を出すべきだと思うんですね。

ただ裁判所というのは今、自らが訴訟を起こして、自ら判決するってシステムなってないんですよ。本当はそれでもいいですよ。裁判所が最高裁判所の判事がですね、いや今の状態はどう見たって憲法9条と、そういうふうに最高裁判所は訴えてきたら判断してやるぞっていう、そういうこのなんか威張った存在なんですよ。実は悲しいことに。威張ったってしょうがないですよね。

最高裁判所は自ら、日本にあまりに大きな法律違反があったら、自らが訴訟を起こすと。まあそれとも、訴訟を起こすということが法律上できなければ、訴訟を起こせという勧告を政府にすると。そのぐらいできますね。

そしたら政府が、この際いろいろ議論があって、だいたい私たちが、政府もですね今度ごまかして5兆円出したらいけないんですね。だって、それは国民の税金ですから。政府もね、やっぱり我々は自衛隊憲法違反じゃないと思ってるけれども。とにかく税金を5兆円も使ってるんだから、1回最高裁判所憲法9条と自衛隊の問題について判決を出してくれませんかと。こういう風に僕が政府だったら最高裁判所にお伺い立てますよ。

ね、我々は年に5兆円も国民に負担を強いてるんだと。これがもし憲法違反だったらば、やっぱり直ちにやめなきゃいけないから。憲法改正しなきゃいけないからね。ですからあの、判定してくださいと。我々は憲法に合致してると思って行政をやってるけど、我々は行政だから、やっぱり司法の方で憲法違反であるかどうかということの判断をしてくれないと、自衛隊に勤める人も肩身が狭いからと。ま、こういう風にならなきゃいけませんね。

明るい民主主義ですよ。あの嘘つかない民主主義。隠れない民主主義。自分の得になることだけはやるけども、自分に損になることはやらないというような、そういうケチくさい民主主義じゃないっていうのが大切だと思いますね。

今日は憲法のない国。だからこの憲法9条の訴訟がないということは、憲法がないのと同じだなと僕思います。9条に関してはね。そういうふうに思いますので。ちょっと今日はそれをちょっと。私も話してみますとね、このヒバリクラブでだんだん考えがはっきりしますんで、少しずつ前進したいというふうに思います。

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