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憲法の無い国(2)「憲法第21条とNHK」 令和5年4月4日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

ええ、今日は九州のところからですね、お送りしておりますが。今日は憲法のない国。まあ正しく言えば、憲法に書かれても、その保護を受けることができない国民、日本人と言ってもいいんですけど。細かく言えばですね。ええまあ今日は憲法21条について考えてみたいと。

それから、NHKというものの、いつもNHKの批判とかしてますが。NHKというものの価値を発揮する機会でもあるなと思いましてね。前向きの議論をしていますが。表現の自由とか言論の自由っていうのは、私なんかは中学校、高等学校ぐらいを通じてですね、まあ、日本は言論の自由がある、表現の自由があるということは、ずいぶん教えられました。

実際、戦後の日本はですね、戦前の日本の、若干それでも今よりかはの日本の方が自由があったと思うんですけど。表現の自由がなかったんで、いろいろ戦争なんかも起こった、という風に先生から教えていただきましたね。本当はちょっと違ってましたけど、まあそうでした。

で、憲法で非常に重要なことであるということで、その後はですね、戦後のずっと時期に主に左翼の方々がですね、表現の自由を守れとか言ってましたね。最近では、あのちょっといかがわしいタイプの、テレビのよく出てくる評論家の一群ですね。我々はそれを許さないとか言って、表現の自由が阻害されてるということをずいぶん言っておられました。

それで、実はあの今度のいろいろなこの国際的なね動きの中で、日本では疫病に関するものだけが問題になりましたけれども。アメリカではその他のですね、例えばトランプ大統領のいろいろな評論だとかね、こういうものも制限されたりいたしまして。私たちが今までネットなんかでですね、自由に発言できる、自由に自分を表現できるって事に対して全く疑わなかったんですが、それが非常にこう疑問に感じられたここ3年でしたね。

ただ、これについては日本人はですね、どうしても体制側、政府側を応援する傾向がありましてね。いいじゃないかと。別に、そのプライベートカンパニーが百貨店に入ることを規制したり、電車に乗ることを規制したりしてもいいじゃないかっていうな、なんていうか権利万能型、逆にですね、そういうのもありました。

例えば、マスクをしてない人が百貨店に入れないとか、そういうこと構わないじゃないかということがあったんですが。実はこれは非常に奇妙な議論でですね。

例えば、こういうことが何に結びつくかったら、例えば昔でしたらね、人種差別ある頃は、黒人は入っちゃいけないとか、今でもありますけどね。昔だったら女が入っちゃいけないとかね。そういうのあったんですよ。そういうのはやっぱりいけないってことで、法律で決めようじゃないかということで、法律で決めると。

これはまあ民主主義ですから、我々が選挙で議員を選んで、議員がこれはいけないとかこれはいいとかいう風に判断するっていうのが、まあ公明正大なんじゃないかということで、ほぼそれが定着したと思うんですね。

そうしないとどういうことが起こるかって、その時に僕はいろいろテレビなんかで言ったのはですね。例えば私鉄を引くと。私鉄を引くというのは、みんなの土地を買って、あと官庁の許可も得て、それで私鉄を引くわけですね。そうしないとまっすぐレールが引けませんからね。まっすぐレールを引くと。ある私鉄が土地を買収したりして線路引くと。踏切というのもできますからね。ずいぶんいろんな意味で社会に影響を与えますね。負の影響を与えますね。

しかし、鉄道が通ることによって、沿線住民は非常に助かるということで鉄道引いたと。そしたら、鉄道を引けばね、それが利用できますから、駅の近くにマンションができたり、住宅ができたりしまして、そこからみんなが通いだすと。それを20年やったとしますよ。鉄道会社ですからね、20年ぐらいやらないと軌道にならないんですけども、20年ぐらいやりますと乗客も増えて既存に乗って繁栄してくると。

そこでですね、そこの社長は変な考えを持ってて、いや俺の電車は女性乗せないと。女性を乗せるとね、痴漢だとか色々そういう問題が生じてめんどくさいと。どうせ女は社会に出なくていいんだから、そういう特別な考えですよ。ある特別な概念を持ってる人が自分の意思で女性は乗せないと決めたとしますよ。

そうするとその沿線に住宅を買って働いてる女性なんてすごい困るじゃないですか。まあ働かなくたって、遊びに行くのも大切ですしね。親戚のとこ行くのも大切ですから。子供を送るとかね。全部ダメになっちゃうじゃないですか。

だから、社会に何か提供するようなことを全くプライベートは別ですけど。デパートもそうですね。それはコンビニエンス等もそうですよ。もちろん病院もそうです。ほとんどあらゆる仕事はですね、社会との関係において成立するので、社会に対する責任がありますよね。

だから自分で勝手に規則を決めて、その人たちを相席するっていうことは社会が暗くなりますよ。なんか食べようと思って飲み屋かなんかに入ったらね、あなたは背が160cm以下だからダメだとかね。180センチ以上とかもだめだとか言われてもね。どこで決まったんですか。いや俺が決めたんだ。店長が言うとですね、やっぱまずいんですよね。

だから、そういう私企業であろうと、マスクしてないからホテル入れないとか、そういうことあんまりよくないですよって、あの僕は盛んに言ってたんですけど。なんか賛成者が少なかったですね。いや制限していいじゃないかっていうことが多くてね。私びっくりしたんですね。

だけどその頃でもまだね、いろいろあの公共の、公共というか公共じゃない企業なんですが、ネットでね映像出したりなんかするのに制限がかかりましたね。それも最初は批判的だったんですけど。

よくよく考えてみますとね、例えばYouTubeなんかはですね、投稿する人をクリエイターって呼んでるんですよ。クリエイターということは創造者ですからね。だからまあ、YouTubeというのは考えてますとね、ニュースとか事実を伝えるために作ったもんじゃない感じがするんですよ、最初からね。

これ、最初から施設を作ったら最初から女性は乗せませんよって言ってるような感じのところもあるんですね。

あ、そうかと、途中で思いましたね。それはそういうメディアがあってもいいですよ。芸術作品、つまりクリエイターが出してくれって事ですから。単にニュースを解説したり、なんか暴露記事を出したりするとこじゃなくて、なんかクリエイターですから、音楽とか絵画とかデザインとかそういうのが中心でしょうね。

だけども、まあ僕の職業なんかもクリエイターなんですよ。というのは、その事実だけだったらクリエイトじゃないんですが、事実をどう解釈するか、今日なんかそうですね。憲法第21条とNHK、これはクリエイトではあるんですけどね。

だけどまぁ、確かにそうだな、クリエイターって呼んでるということは、YouTubeで何でもかんでも出せるってわけじゃないんだなと思ってですね。それじゃあどうしたらいいだろうかって、前向きに考えようって気になったんですね。それが今日なんですけども。

表現の自由とか言論の自由が、実質的に制限された場合ですね。今でも大変なんですよ。街頭演説でも許可が要りますね。それは警察署の許可が要ります。警察は比較的自由に認めてくれますけどね。だけど自由が言えます。

NHKに自分が出て言おうと思っても、別にNHKはあなたなんか出しませんよって言われて終わりということなんですね。そうするとどうしたらいいかってことなんですけども。まず一つは、そういう言論関係とか表現関係の自由を犯すようなことをやった人が、とか期間が罰せられると法律を作るって事です。これはあまり良くないかもしれませんね。あるいは。ちょっと一見していいように見えますけどね。もしかしたら良くないかもしれません。

もう一つは、NHKっていうのを僕らは持ってるわけですよ。自分たちがあの受信料払ってますからね。NHKというのはNHKのもんじゃなくて国民のものですよね。これNHKもしょっちゅう言ってますね。ですからまあ、こういうネット社会で、ネットで自由に国民が発言するっていう時に、NHKYouTubeとかニコニコ生放送とかそういうものを運営するっていうことも考えられますね。

NHKの場合、非常にお金も持ってるし、人も持ってるんで。今までのテレビをね、そんなに固執しないで、ある意味じゃNHKがですね、国民に発信を、今までNHKは独占的に自分たちがいいと思うものを発信したり、自分たちが撮ったニュースを発信したりして、あとテレビドラマとかね、大河ドラマとか、紅白歌合戦とか、みんなこれエンターテイメントとかなんかそういうもんですからね。国民でも十分にできます。

従って、今まではまあそういうことができなかったんで、NHKが単独にやってたけど。これからはですね、私なんかも今、九州にいて自由に発言できるわけですよ。私はまあバイオリンが弾けるわけじゃないんでね。クリエイトって言ったらちょっと恥ずかしいんですけども。評論とか考え方ですね、こういうのはできると。

ということで、NHKがですね、NHKネットっていうようなのを例えば作ってですね。そこにこの今の、こういったあれみたいなアクセス自由にできると。それで発言もできると。一応NHKとしては公序良俗に反してないぐらいね。

例えば、突然女性の裸のね、写真とかそういうのいけません。それから人を殺すとかね、まあそういう法律に反することを進めるような内容はいけませんが。できるだけ自由にやってくださいというようなね指針を作って。できるだけ自由がいいですね。それでそういう風に、こうおかしなものはみんなで見ないようにしましょうっていうことを呼びかけるとが重要ですよね。

そういうのを作って、今は憲法21条っていうのが表現の自由言論の自由を保証してますけども。現実には、今国民はですね表現の自由も、言論の自由もないんです。実際上は。だって自由にものが言えませんから。自由にものが言う場所がありませんからね。

だから、それをNHKが提供して。NHKがまあ実際にですね、国民の所有物である。NHKは国民の所有物ですよね、お金出してるのは国民ですから。今までの視聴料を全部株に換算してね、株主にしたらみんながNHKの株主ですよ。

まあそういう風にですね、してですね。国民の憲法表現の自由言論の自由っていうですね、非常に大切な部分をNHKが担うようにしたらね。またNHKが非常に評判が良くなって、それで良かったな、日本にNHKがあってよかったな、我々が言論の自由を発揮することができるなっていうね、そういう環境になると思いますので。

ぜひNHKはですね、今までも国民から受信料いただいてるわけですから。国民に対して恩義があると思いますからね。そういう恩に報いるためにも、このように発言とか言論の自由がなかなか制限されてる時に、むしろNHKの放送を全部やめて。とかまあ非常に大切な天気予報ぐらいはね、やる必要があるかもしれない。だけど天気予報でも、天気予報の好きな人がやってくれると思うんで。まさにNHKですね、国民の言論の手段という風に大きく転換することを、NHKの経営委員会に僕の方からアドバイスをしたい、こういうふうに思います。

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