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崩壊する日本(6)「まずはお母さんの地位」 令和5年4月25日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

ええと、今日はですね、崩壊する日本6番ですね。崩壊する日本っていうか、今日はちょっと前向きの話なんですが、お母さんですね。お母さんというものの地位が定まってないんですよ。本当は定まっていたんですね。

もう日本はあの戸籍がすごく古いんですけども、450年か500年ぐらいにはもう戸籍がありましてね。それで戸籍のある国っていうのは世界で7カ国。それも日本に関係してる国だけなんですね。

この戸籍っていうのはですね、兵隊をその徴収するためだっていう歴史学の先生をいますが、私はちょっと見解が違ってですね。日本が戸籍を作ったいろんな経緯を調べますとね。天照大神を神様のトップとしたと同じようにですね、家庭というものを非常に重要視したんですね。

家庭を重要視するってことは、個人がバラバラじゃなくて、男と女が結婚したらですね、そこで戸籍というものに書き込んでですね。それで夫婦が一体となり、子供ができたらその子供も一体となり、夫婦と子供で一体となってっていう概念があったと。

まあ、もちろん時代によって戸籍の形式っていうのはすごく違うもんですから、揚げ足を取ろうと思ったらいくらでもできるんですが、日本人の日本というものの精神の流れから言ったらそうだと思うんですね。

で、それがずっと引き継がれてきまして、もちろん時代とともにいろいろ解釈が違うんですが、まああの明治以来はですね、まあ家族の一つの決まりとして戸籍っていうのを作って、そこでお母さんが中心となってですね、それで夫は外に働きに出ます。

この立場はですね、もちろん派遣労働者、雇用主はお母さんなんですね。それはどうしてかといったら、証拠がちゃんとありますから。ええと、夫が外に出た働いたらですね、労働契約はその夫と夫の勤め先との間の労働契約なんですが、それを家に持って帰ったら封筒のまま奥さんに渡すということなんですね。

これはまあ契約の社会のヨーロッパとか中国と全然違うんですね。契約は大枠の戸籍があるだけなんです。夫婦と家族は一体で夫婦と子供は一体であるというね。そういう日本の考え方ですね。もちろん個人の尊厳よりか、家族の方が大切だったんですね。

この頃あのヨーロッパかぶれしてる人多いもんですから、何かというと個人の尊厳、個人の尊厳っていってますが、個人にはそんな尊厳ありません。僕に言わせればですね。もし尊厳があるとしたら、夫婦とか家族に尊厳がありますね。

簡単に言えば、家族に尊厳がある。個人の尊厳の上にあるのは、家族の尊厳であると。その家族の尊厳よりかちょっと下ぐらいにあるのが国家の尊厳である。個人の尊厳はそれがずっと下であるという風に、まあ日本文化は少なくともそうやってきましたし、それが日本人を幸福にして、日本国を強くしたわけですから、私は日本国の尊厳、家族の尊厳というのが一番大切だと思うんですね。

どうしてお母さんを大切にしたかっていう理由ですが、これはもうはっきりしてますね。この文章に書きましたけども、お母さんこそが命を創造する。命を生むお母さんなんですよ。

総理大臣でも命は生みません。お母さんが命を生んでくれなければ、我々には子供というのがいません。自分の子供じゃありませんよ。日本に子供というのがいまえせん。日本に子供がいなければ、日本は100年以内に消滅します。

それを救ってるのは、ただお母さんだけであります。お母さんは命をかけて妊娠して、子供を10月10日抱えて、そして危険を冒して産んでくれます。そのおかげで、この世には新しい命が誕生するわけですね。

それから、その命を育むのもお母さんであります。授乳期まではお母さんがおっぱいをあげます。最近の研究ですと、母乳を飲まない赤ちゃんが多く発達障害とか多動性になっておりまして、やはり、お母さんのおっぱいというのはいかに大切かわかりますね。

あの、霊長類なんかを見ますとね、人間とほとんど同じようなチンパンジーとかそういったものでもですね、妊娠期間とか離乳の時期っていうのは随分違うんですね。これはあのその種その種によってですね、その種の子供の体をちゃんと作るためには、いかに産むこと、おっぱいをあげること。

それからまあ最近の研究ではですね、育児っていうのはお母さんが3歳ぐらいまでやるのが一番いいと言われてますね。これはお母さんの地位がどうとか、そういう問題じゃありません。我々は生物であります。男は何で子供を産まないのなんてくだらない質問してもダメないように、やっぱりお母さんというのが非常に大切ですね。ですからまあお母さんほど偉い職業はないんですね。

したがって、天照大御神っていう女性を神様のトップにしたという日本の非常に鋭いですね、男女平等とかそういう愚劣な、もちろんもっと愚劣なのは男女共同参画なんつってですね、女と男が同じことをする方がいいなんて言って、実は子供を産むのは女だけと。子供おっぱいをやるのも女だけと、いうところに騙しが入っておりましてね。まんまと騙してる。

しかも、それが僕は気に入らないのは、女性の指導者が女性を苦境に入れてるという点が非常にあるんですね。女性の指導者の一番大切なことは、女性が命を生み、命を育むということが非常に大切だと。これこそがですね、まあもちろんいろんなところの事務職であっても、我々の大学で教える大学教授であっても、それよりはるかにお母さんの方が立派であるということは歴然としております。

したがって、お母さんはですね、労働を厭いませんね。子供を産んで育てるという危険も、労働も厭いません。お母さんは24時間365日労働であり。かつ、24時間365日サービス残業ですね。

夜中に子供が非常に具合悪くなって呻いてる。お母さんは、私は朝の7時からが勤務時間だからそこで寝てなさい、死んでも構いません。そんなことはしません。どんなに夜中でも、どんなに雪の降りすさぶ吹雪の日でも、お母さんは子供を助けるのに必死ですね。

じゃあなんで、役所の人の悪口言うんじゃないですよ。わかりやすいから言うんですけども、役所の事務は何で5時になったらピタッと終わるんでしょうか。役所の事務ばかりじゃないですよ、役所が管理しているいろんな施設なんかも5時になってピタッと閉めますね。そこでどんなに重要なことやってても、もう5時ですからと閉めますね。

これは職業によっていろいろ違うんですが、こう見ますとね、お母さんのように非常に重要な仕事は、時間がこうだからと言いません。しかし、やっともやらなくてもいいような仕事は、時間によってはっきり区切りますね。

つまり、その働いてる人が自分の仕事がどのくらい重要であるかってことを、どういうふうにわかってるかですね。周囲の人をそれによって行動します。だからお母さんが夜中に起きて、赤ちゃんの危機を救ってるのを見て、おかしいじゃないか、そんなの勤務時間外なんだから、置いておけばいいじゃないかっていう人はいません。

周りの人も、お母さんの仕事の重要性というのを分かってますし。そういう時はお母さんが中心になって、必死に子供を救うということはしなきゃいけないとも分かってます。しかし、私はですね、そのお母さんをちゃんとした地位につけないという、今の日本は本当にダメだと思います。

私は一度ですね、労働基準監督局にそれを聞いたことがあるんですね。あなた方はサービス残業とか、いろいろチェックしてご苦労されてるけども、お母さんについては全然何もほったらかしてるけど、どうしたんですかって言ったらね。

お母さんは労働契約をしてない。しかし、広く考えれば、労働基準監督局っていうのは、契約があるからとかないからとか、労働契約があるからないからじゃなくて。国民に適切な労働を保護してね、そして国民を守るというところに労働基準監督局の元々の仕事があるわけですね。

ですから、お母さんが労働契約してないってことは違ってて。もちろん戸籍がある。結婚の時の戸籍があるじゃないかと。そしたら家族でみんなでお母さんを助けなきゃいけないだろうと。お金を生活費を渡すなんてじゃなくて、家族一緒に生活していかなきゃいけないじゃないかということを指導するのが労働基準監督局ですよ、本来。

労働基準監督局は法律に従ってる。いや法律に従うったって法律の上がありますからね。労働基準監督局というのは、国民を悲惨な状態の労働を防ぐために日々努力する役所でありまして、その一つとして、サラリーマンのサービス残業とかそういうものを見守るっていうのが大切なわけですね。男がサービス残業するだけを見守るわけじゃないんです、仕事はね。

これはもう、どんなものもそういうふうに思わないといけないんですね。これは思わないといけないというか、例えば、学校の先生であれば、かわいそうなポジションにある子供をですね、なんとか自分の職務の中で助けるというのは非常に大切で。いじめにしてもいろんなことにしてもですね、それは規則にどう書いてあるからとかないからとか、そういう問題でなくて。

仕事仕事において、当然ながら期待されていることはやらなきゃいけないんですね。ただ声が小さいとか、なんか契約がないとか、私はこういうことをやることになってるっていうのはね、非常にこう野蛮な社会であって。高等な社会っていうのは、人間本来がやるべきことが、それぞれに分かっているって事じゃないかと思うんですね。

その意味では私はですね、まずはお母さんの地位を確立するために、まあ戸籍でいいんですよ、戸籍でいいんですが、戸籍で戸籍に書くと。夫婦別姓なんつったらこれ壊れますからね。

まあ別には夫の姓であれ、妻の姓であれ、そういうことは関係なく、家族が一体となる。家族の尊厳というものを再確認しですね。そのもとで、お母さんがしっかり守られると。そういう社会を作らなければいけないと思っています。

こういう議論がないのも、せっかく天照大神がいるのに、日本がそれを破ってますので、それが崩壊する原因になろうかというふうに思っています。

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