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声の小さい人を応援(2)「平均点って、なぜ?」 令和5年4月8日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

今日も旅先でですね。ちょっと照明がうまくいかないんですよね。窓を開けるとなんかえらいことになって、室内照明ですとこんな風なのがベストなんで、ご勘弁頂いてですね、お聞きいただけたと思います。

今日もですね、一応あのこのシリーズというか、声の小さい人を応援したいということですね。2回目ですね。この前は保育園ですね。お母さんが忙しいから保育園に子供を預ける。何でですか。いやお母さんは声が大きいけど、幼児は意見を言わないから。それじゃあね、やっぱりちょっと問題だと思いますね。

今日は小学校でですね。平均点って何故ってですね。平均点、今あの国語、算数、理科、社会を教えて、もうひどいのは英語もなんかやったりなんかもしてんですけど。ええと、平均点を取るのはなぜなんですかね。いや、これ実は理由はあるんですね。

理由はどこにあるかっていうと、明治時代ですね。日本が建国しまして。あの頃、白人ってのがすごい獰猛でですね。今でもヨーロッパがいいとかアメリカがいいとか言ってる人いますけども。私なんか明治時代をよく知ってるんでね。知ってるって言うか、まぁほとんど日本以外の有色人種の国は全部植民地で。しかも最後に残った日本はですね、その前に中国を散々やっつけて、それで日本を取りに来たわけですよ。それに対してやっぱり日本はもう必死になって守ったんですね。

だって、インドも取られ、中国も屈服しというような状態でアジアっていう国はありませんでしたからね。フィリピンはアメリカ。インドネシアはオランダ。その頃、インドネシアという名前もありませんでした。オランダ領東インドって言ってましたよ。フランス領のインドシナですね。

とにかくアジアはなかったんですよ。なんか今中学校とかでね、日本がアジアの国に侵略したつって全くの嘘言ってるんですけど。アジアには国がなかったんですよ、日本以外は。

ずいぶん頑張るんで、それでまあ、とにかく明治時代は小学校教育、もう全力を注いでですね。とにかく国語、算数、理科、社会がわかる、そういう兵隊を作りたい。兵隊教育ですからね。今でも兵隊教育やってんですよ。

まあ、このおかげでね、実はロシアとの戦争を勝ったわけでしょ。陸上の戦争が特にそうですよ。両側軍隊が対峙してね。日本が勝ったら、ロシアは大砲を捨てて逃げていくんですよ。その大砲を獲得したら、日本兵ですからね、くるっと回して敵に打てるんですよ。

ところが、ロシア兵はアホだったんですよ、あの頃ね。帝政ロシアですから。ロシア勝ったら日本も対応して逃げるわけですけども。ロシア軍は日本の大砲を打てないんですよね。もちろん、日本側艦船のですね、あの砲の精度なんかも、訓練もありますけどね。伊集院信管とか下瀬火薬の影響ありますが、しかしやはり教育がすごかったんですね。

あの頃、世界の一等国だったイギリスの文盲率を抜いたわけですからね。それはなかなかそういう兵隊で構成されている軍隊を破るのは大変ですからね。ですからロシア負けましたね。

だいたい陸上戦ですとね、ロシア20万人、日本10万人っていような、だいたい2対1の戦いだったんですけども、そういう戦争を勝ってきまして。海上でもですね、ややロシアの方が2倍ぐらい兵力あったんですよ。それを破ってしまいましたね。

これはだから、明治時代は良かったんですよ。今、明治時代じゃないんですよ。それ分かってるのかなと思うぐらいなんですよ。今、明治時代じゃないんですよなんて、改めて言う必要があるのかと。今でも、国語、算数、理科、社会を教えてですね。平均点を取って評価してんですね。

僕はね、小学生の中で100m速いとしますよ。これ運動だったらすぐわかりますよ、みんな。100メートルすごく速くて、国体の少年の部ぐらい出したらね、大変にいいだろうと、いう早いの、今年もいますよね、中学1年生で早い女の子が。そういうのが出てくると。

そうするとね、先生がたが寄ってたかって親も含めてね、その小学生に君はね100m早いけど、運動っていうのは100mだけじゃダメなんだよ。バレーボールみたいな球技もできなきゃいけないし、冬のスポーツとか夏のスポーツとか、スケート滑れるのとか言うとですね。その小学生は真面目ですから、僕ダメですとか言うでしょ。じゃあダメじゃないかと。平均点だからね平均点。そんなこと子供に言ったらですね、スポーツが楽しくなると思います?絶対違いますよ。

それを今やってるんですよ。だから平均点を取るのは本当にね、あのダメなんですね。

だからまあ最低ね、例えばアメリカでコンビニで75セントのものを買ってですよ、1ドル紙幣なんか出そうもんならね、100-1ドルというのは100セントですから、100-75=25っていうのができないんですよ。アメリカ人ね、ほとんどできないですよ。インテリアはできますよ。大学出てるのはできますけどね。売り子さんできないんですね。少なくとも、僕アメリカでよく行ったところはできませんでした。引き算できないですね。

だから、四則演算ぐらいはね。足し算、引き算、掛け算、割り算ぐらいはできたほうがいいですよ。それはまあ、ある程度しょうがない。で、漢字もね。やはり新聞が読めない。今はもう新聞を読む必要ありませんが。ちょっとしたこのネットのね、文字も読めないっていうんじゃあ、またまずいから、Wikipediaぐらい読めるというぐらいのですね、感じでいいんですけども。

小学生にね、とても難しい漢字をクイズみたいにして覚えさせたりしてるんですね。ちょっとやりすぎですよ。ね、だから、私はね、点数の付け方としては一応最高点。その子が何かの科目がよければね、それ最高点をつけて。最高点はまず表示して。だから、それ100m何秒つの先に言うようなもんですから。別にスポーツだったら普通にやってることですよ。ね、ピアノが弾けるとか、絵が上手いとか、そういうのでいいんですね。

それで、あと残りを平均点を一応表示しおく。それで最高点がその人のまあ一応学校としてのね、勉強としての成績で、それで平均点は参考程度。

もちろんスポーツもピアノもそういう風にやると。非常にピアノが上手くてね、学業はちょっとっていう人はピアノの点数を表示する。点数じゃなくてもいいけど、チェルニー30番の5番まで弾けるとかね。この子はチェルニー何番まで行けると。リストが弾けるとかね。リスト引ける人って小学校でいないと思いますが。まあそういう風にね、そういうのを表示するというようなねことで、その子の力を伸ばすと。

教育というのはその子の力を伸ばすためであって。何も日本のために働くとかいうような、今そういう時代じゃありません。

それから、お母さんがね産む子供ってのは非常に正確に産んでるんですよ。僕がいつも言ってるのはね、女の子を1000人産んだらお母さんがね、男の子を1054人でしょうかね、今だいたいそのくらい産むんですよ。それはなぜかったら、男の子がだいたい0歳から20歳に行くまでに50人近く多く死ぬのでね。

これはまあ、生物っていうのは仕方がないんですね。生物は遺伝を主として伝える性は若干体が弱いんですね。よく知られているのは血友病になるのは、もちろん男の子だけですしね。劣性遺伝子のいろんな病気になるのも男の子だけなんで。それはまあしょうがないですね。女の子も遺伝は少しはしますけども。呼吸なんかに関係するものは母親の遺伝子を引き継ぎますけども、その全然遺伝の質が違いますね。

これはあの男女が同じとか同じじゃないとかいうことじゃないんですよ。女の人はなぜ子供を産むのっていう、そういうアホな質問と同等なんですね。ちゃんと男性と女性が幸福になるように自然は仕組まれております。男性と女性が同じことやるなんていうのは、もちろん不幸のもとですからね。

で、中学進学時に、勉強が好きな子供を作るというのが当面非常に重要でしょうね。教育改革はまずそこからでしょうね。だから、最高点を表示して、平均点は参考程度にしてですね。そして、子供が生き生きと勉強ができると。

それから、例えばピアノがすごくうまい子でしたらね、全部ピアノが最高点と表示して、国語、算数、理科、社会の平均点は、まあお釣りが出せればいいよという程度でまあやると。

ピアノもね、お母さんがあんまり夢中になって、もう女の子なんかの場合ね、昔はもうピアノ嫌いだと言うまでやらせると、また問題なんですよ。そうじゃなくて、その子がやりたいというのを伸ばしてあげると。

この伸ばす方法はですね、私、武田流はどういうのかっていうとですね、2歳とか3歳ぐらいになりますと、その子の個性が出てきますね。そうしますと、その子供の好きそうな本だとかおもちゃをですね、ちょっと目の付くところに置いとくんですよ。何気なく。

そうするとね、子供っていうのはね、自分の興味のある本とか自分の興味のあるおもちゃに行きます。サイトもんとかねお人形さんとかですね。それはあの親の一番重要なことだと思うんですよ、役目として。

親が子を見ててね、1年ぐらい経ちます。また2歳が3歳に3歳が4歳になりますとね、成長とともに興味が変わってきますね。最初はもう新幹線、新幹線つった子供がね、いつの間にか星アンドロメダとかなんか言い出してね。そのうちなんか別のこと言い出すんですよ。あの県はおじいちゃん、あの千葉県はピーナッツだったっけと言いますからね。

そういうのに応じて、こう興味のあるところを勉強させていく。それが主体で、それにちょっと学校で習うことを平均点として少しずつ、あまり無理ない程度に。

まああのもう算数なんか、ものすごい勢いでさせてんですよ。ものすごい量。これでもそれ、3桁の引き算だとか、わあわあやってるんでね、やりすぎです。私はそう思いますね。

むしろ、そんな画一的な教育ではなくてね。その子の得意なもの。これはお母さんが産んだ子供なんですよ。ね。赤い筋肉が多い子供を産めばね、マラソンが早いし。白い筋肉の子供を産めば、100mが早いんで。

子供の好き嫌いに見えるやつは、子供の好き嫌いじゃなくて、母親父親って言ってもいいんですけどね。親がこういう子供になってほしいというようになって、その後好きがあるんですね。ここんとこ絶対間違いできません。

まあいずれにしても、声の小さい人を応援する。つまり子供を主体として。こどものための教育に決まってますよね。別に小学校の先生のための教育でもないし。親のための教育でもないんですよ。国のためでもありません。個人があくまでも幸福な人生を送るためにアシストする、というだけですからね。

さらに日本は将来あまり会社員というのが、それほど今のみたいにもてはやされませんから。それも考えて、30年後40年後のね日本で、この子供が幸福になるためには、ということを親は十分に考えなきゃいけないと思いますね。特に教育関係の人はよく考えてみてほしいと思っております。

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