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これも当たり前「少子高齢化はどうする?(6)真正面から「少子高齢化」の着地を決める」 令和5年3月19日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

ええとですね、ようやく少子高齢化という問題はですね、最近は何でも直感だとかそういうのを重視しすぎましてね。何も考えずに少子化が悪いとか、高齢者は死んでしまえとかいうようなことになるんですが。まあそれはちょっとね、日本文化にも合いませんし、あまり品がいいことないので。5回をかけてまあ少子化の現状、他国の状態、日本文化、それからやっぱり日本に住む人はみんなお互いにいたわり合って生きようという、その精神を述べてきまして。今日はその最終回ではないんですが、最終回の一つ前なんですけどね、えーと真正面から少子高齢化の着地を、ここで一応考えてみたいというふうに思うんですね。

まず第一に、日本の人口はだいたい2000万人から8000万人の間ですがね、適切という意味では。今までそれはご説明しましたけど。まあ一応6000万人程度ということで、この前の戦争に入る前よりかはちょっと少ないと。ヨーロッパの平均的な可住面積あたりの人口密度言ってるんで、これもなんか揚げ足取られるような気がするんですね。日本は37万平方キロメートルの国土がありますが、山地が多いんですよ。日本はまあ60%以上は山なんですね。これはまあヨーロッパ諸国とかなんかに比べたらやっぱりずいぶん多いんですよ。ですから人間が住めるところの人口密度で考えなきゃいけないんですが、そうするとまあまた極端に2000万人ぐらいになっちゃうんで、それも少しどうかなとそう思いますと、まあ6000万人ぐらいを一応のですね、まあ適正人口、我々が孫とかひ孫の人にね渡す日本としては、これもう少し厳密に計算する必要はありますね、確かに。

あの例えば、日本人が自然と一緒に過ごしていく、食料自給率が農業でもほぼ100%、林業でも100%、それから漁業でも魚介類も100%というような状態ができる。まあその時の状況によってね、外国から食料を得てもいいんですけど、日本でやろうと思ったたらできるということになってないとね、やっぱり日本の国を守るという意味でもうまくないですから、ですからまあ、食料自給とかそういうものを外国に頼らないような基礎的な状態というと、まあなんとか6000万人で我慢できるかなと。こういうふうに思いますので、これは農林省とか農林水産省が十分に計算してほしいし、それからエネルギーの関係でもね、やはり1億2500万というと、ちょっとエネルギー的にも少し無理をしなければいけませんね。よほど現在のように日本がエネルギー技術に優れていればいいんですけど、ちょっとでも劣るとダメになるというそういう微妙なところにあるんで、やはりこれも、まあまあ妥当なエネルギーも得られるという人口にした方がいいと思うんですよね。その点では、6000万人ぐらいありますと、まあ東京もですね今のだいたい半分ですから500万人ぐらいの都市になりですね。やっぱり安定しますよ。全体的に全て安定しますしね。それからあのなんていうか設備ですね、新幹線だとか、まあそういったものも舗装とか高速道路もかなり発達してますから、まあ5000万人6000万人ぐらいになりますとね、生活自体がしっとりと落ち着いてくると思うんで、私たちが子孫に日本を引き継ぐという点ではね、まあこのぐらいが妥当かなと思います。

ですから、6000万人ちょっと1年に60万人が生まれるって事なんですね。去年は80万人でしたから、まだちょっと目標にはいかない。だけどもこういった人工っていうのはあんまり急激ですとね、いろんなところに問題が生じますので、今のペースでいいんじゃないか。自然減をずっと見てましてね、フランスとか中国の例も示しましたけど、だいたい人間のこういう国の人口というか生まれる数というのは、だいたい妥当な数になりますから。それはあまり心配しなくていいんじゃないかというふうに思っております。

でみんなで無理せずにこの6000万人を目指すという合意をね、議論を通じて取りたいですね。あまり感情的にならずに、もちろん年金はどうするんだっつったって、定年がある国っていうのは世界ではねそれほど多くなくて、イギリスアメリカは懸念ありませんしね。まドイツのように75歳定年、現在でも75歳定年なんで、80歳85歳に定年っていうのをなくしてね、まずは働ける人は働く。人間だから恩を返すって言いますかね、日本の仕事の概念、お金を儲けるためとかそういうんじゃなくて、やはり日本人全体である人はお米を作る。ある人は魚を取る。ある人は道路を作る。まあ歳をとってあまり働けなくなれば、まあ8時間労働はもうやめて4時間労働でもやるとかね。そういうような助け合いのやっぱり国っていうものを目指さんっていかんじゃないかと。

そうすると年金もね、いいですし。その方が高齢者もですね、やっぱり生活にこう潤いがありますよ。今みたいに働くところがないから、あの年金だけでどうしようかとかね、そういうのは不安なんで人生の後半が楽しくなくなっちゃうですよね。それからもちろん高齢化は良いことだということをもう全員で合意すると。高齢者はね集団自決しろっていう人は日本には来ないでほしいと思うんですよ。あの人は日本人だけどアメリカに住んでますけど、そういう人はもうアメリカに行ってください。やっぱり日本人っていうのは高齢者も含めて、高齢者は集団自決しろって、あの方まあ自分のお母さんとか自分のおばさんとかお姉さんとか言っちゃいけないんですけどね。集団自決しろって本当に言えたとしたら、本当に心が冷たい人ですね。本当に心が冷たい人だと思いますよ。

もちろん高齢化は良いことだ。まあみんなで100歳くらいまで生きて、最後のね90歳まで元気で90歳から100歳はゆっくりしてもらうぐらいが、ちょうど常識としていいんじゃないですか。

それから小さい頃もね、0歳から今は子供をものすごく勉強なんかさせられてますけど。もう少し子供の頃も遊ぶ余裕があってね、それで人生の最初の20年からちょっとは生産には寄与できない。人生の最後の20年ぐらいも、80歳ぐらいから100歳ぐらいまではちょっとダメだ。ということで、100歳人生で60年は一生懸命働くと、みんなに恩返しすると。そして最初の20年と最後の20年はまあみんなもね、働いてる人もまあやがて自分もそうなるし、昔はそうだったんだと。

いやこの前ね、あの長野県で幼稚園の人が遊んでる遊園地をねうるさいつって、元大学教授だった人が、あれどうなったかわかりませんが、一時講演を閉鎖することになりましたね。だけどあの人幼稚園時代じゃなかったんですかね。僕多分あったと思いますよ。で活発な男の子だったらね、やっぱりうるさいですよ。僕なんかはね、うちの私が住んでるところの隣の隣が遊園地なんですけど、もちろん毎日のように保育園から園児が20人ぐらいを保母さんに連れられてね、そして遊びに来てはピーチクパーチクやってますよ。でもすごく僕は嬉しいです。僕はやっぱり子供の声が全然聞こえないよりかね、ああやって幼稚園の子供がね一生懸命喋りながらね、言語の練習もしてるわけですよ。

それから私のところ100mぐらいのところに小学校もあるんですね。家買う時に不動産屋がずいぶん気にしておりましてね。先生あそこに小学校があるんですけども、ちょっとは声聞こえると思うんですけどもって言って、いやいいですよって言って。ここに住んでみたらね、やっぱり小学生の声が時々聞こえるっていいですね。それもね、特別な時しか聞こえないんですよ。普通そんなうるさいわけじゃないですね。毎日毎日うるさいわけじゃなくて、2、3ヶ月にいっぺんなんか行事がね運動会だとかね、そういうのがある時は声が聞こえますけど。それはまたいいもんですよ。お互いに小さい時もあれば、年取った時もある。みんなで一緒に楽しくやろうやと。

それから4番ですね。少子化も過渡期は良いことだ。うん、心配はあまりすることないんです。これは前回にね、フランスのね、フランスなんか本当に世界的にみんなが心配したんですよね。それでもうものすごく屁理屈をこねましたよ。なぜフランスがこんなに子供が減ったんだ。全然違ってたんです、実は。まあやはり戦争が終わって、ドイツとの戦争が終わってどっと復員した兵士の子作りもあったし。それからまあいろんな社会的情勢、それからまあ女性がやっぱりもうこれであまり子供はちょっとしばらく産まないでおこうと思って人口調整したんですね。フランス全体の人口はそれほど減っておりません。

子供は減ってもね、必ずしも子供が減るから人口が減るというわけでもないんですね。これは難しいんですが、そういうこともあって、日本ではあのバブルの時代じゃ、バブルじゃないや、なんか非常に人口がね、子供が多く生まれた時ですね。あの時の団塊の世代みたいな人がそろそろお亡くなりになる時期になると、一時また人口が減ったりしますけど。またそれが増えていきますからね。あまり短期的に考えないってことは大切だと思います。

あとはまあ私は、女性の本能つのは非常に社会には貢献してるんですよ。女性自身もわかんないし、今また途中なんでね、子供を産む数をどうやったらコントロールする、コントロールしなくてよくて、僕は多分ね、まあ今の日本政府なんかが考えるようなレベルでですね、適正な人口の制御なんかできませんよ。あの生物学的にコントロールされる方がずっとずっと日本のためになると思います。

おぼろげに6000万人ぐらいのターゲットを置いて、現在すでにここでですね、土木工事とか都市づくりとかそういうのはですね、やっぱり土木工事都市づくりとはやっぱり100年単位ですよ。50年から100年単位。ですからまあ2100年に6000万いかないと思います。そんなには減らないと思いますね。8000万人ぐらいがまあまあせいぜいだと思うんで、それはそれでいいですよね。だけど都市計画なんかをもうすでに、日本の人口が最終的には6000万人になるんだってこと前提としてね、まあ自然の改造ってますか、あんまり大きな改造してはませんが、自然を見るとか高速道路の計画だと新幹線の計画というのをですね、まあだいたい日本の人口が6000万人ってことで、教育施設も全部含めましてね、はっきりとしたターゲットを置いて、国民のコンセンサスを得てね、そして私はやっていくっていうのが非常にレベルの高い日本として尊敬されると思います。

今みたいなそのばかりの議論なんかやってたらね、本当に世界でも馬鹿にされると思いますので。こういう計画性とかが人生とか、自然とかそういうものを包括した全体の概念を日本は作って、そしてきちっと外国にも説明してやってたね、それは尊敬されます。やっぱりこれからはそういう本当に愛情があり知恵があるという国がですね、尊敬されるんであって。何でも人を殺したりね、軍事力で脅かしたりする国が尊敬されるような世界と違うところを日本は目指さなきゃいけないと思っております。

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