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声の小さい人を応援(1)「保育所を作ってよいの?」 令和5年4月7日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。今はちょっとまだ旅先なんですけども。

ええ、今日はちょっと違うシリーズでですね。だいたい憲法っていうのが終わったんですが。終わったっていうか、まぁまだまだ憲法について私も専門家の意見を聞きたいですね。

この前あの憲法の専門とする弁護士さんというか法家の方にお話をして、割合色々得るところが多かったですね。法家の方は憲法の成り立ちだとかですね、骨格だとか、まあそういったことをまあいろいろ議論されておりました。

それで今日からちょっとまた短いシリーズですね。まだあの前に途中でやめたシースはありますもんですから。いろいろ自分の考えがぐるぐる回っておりますが。今日は声の小さい人を応援した方がいいんじゃないかなと思うところがあるんですね。

ええとまあ、だいたい女性の立場がですね、弱いまま終わったっていうのもですね、声が大きくて力が強いのが男性だったもんですから。やはり、声が大きくて力の強い人はですね、もう常に声が小さい人をですね、応援する気持ちがなければいけないんじゃないかと僕思ったりするんですよ。

で、今日は保育所っていうのは、今はね、作るのはいいことだと。保育所を充実させることはいいことだと。こうもうみんなそう思ってるんですけどね。私はちょっと考えが違って。

もう今から20年ぐらい前になりますが、ある組織の委員をやってる時ですね、保育所を建設するという案が提案されました。それで初年度、確か僕の記憶では4000万ぐらいで、ちょっとこのブログにもですねなんかの時に話したと思うんですね。2回目になると思うんですが。

私が質問してですね「保育所を作るっていう理由にはお母さんが忙しいっていう話でしたけども。お母さんが忙しいっていう理由はなんかおかしくないような気がしますと。赤ちゃんにご意見を聞きましたか」と聞いたわけですね。

そうしましたら、まあだいたいそういうところには、少し頭の周りの悪いっていうか。頭の周りが良くてもですね、人の言ってることがどういうことを意味してるのかっていうことを、好意的に取る能力のない人がいるって言ってもいいんですね。あの、物事っていうのは好意的に受け取るのと、それから悪意で受け取るのとは、もうほんと180度違うんですよ。

それで議論が複雑な時は、やはりどうしても好意的に受け取って、議論を前に進めないとですね。なんか議論しても、罵り合いになるっていうね。そういう性格な人もいるんですかね。まあだけど、何事も物事は相手に好意を持って聞くということは大切なんですが。それで私の言ってる意味がよくわかんなかったんでしょうね。

「武田先生、幼児は意見言わないじゃないですか」って言うから「ええ、そうなんです」って答えたんですね。「幼児は意見が言わないので、幼児の意見を聞きましたかという、そういうちょっと聞き方を変えたんです」って言ったんですね。

つまり、幼児は意見を言わない。だから意見を言わないから、保育所に預けられるのは幼児なのに、お母さんが忙しいっていうのはちょっとどうですかねと。やっぱり保育学もあれば、生物学もあるし、まあいろんな経験もあるしね。まあそういう方は幼児は保育所に預けられることを喜んでる。もしくは非常に教育にはいいとか、発達にいいとかいうことありますかと言いましたらね。やっぱり提案の主催者はそれ答えられなかったんですよ。

お母さんが忙しくて保育所がいると言っている。お父さんが非協力的であるというのはですね、そういうまあ声の大きい人の理由ばっか言ってるもんですから、それはちょっとどうですかねと言って。その保育所の建設計画はまあ先延ばしになっちゃってね。非常にまあ、僕も恨みを買ったんですけども。

しかしですね、そのお母さんは声が大きいですよ、今はね。昔はお母さんの声が大きいかどうかの疑問ですが、まあまあ大きいですよ、幼児よりかはね。だからお母さんが忙しいよ、早く作ってくれ。

しかし、保育所を作れって言うのは、これ政府のですね、まあ僕に言わせれば間違った政策であってですね。それにもうみんなが頭の中が保育所は必要だ、保育所は必要だと思ってるんですが。本当に保育所っていうのは子供のためにいいんですかっていう問いがねなければいけないわけですね。

で、社会で働いてるお母さんやっぱり保育所ないと働けないですよ、現実問題として。だけど、赤ちゃんは、最新の保育学を私が勉強したらですよ、保育学の専門家ともお話はしましたが、やっぱり3歳ぐらいまではお母さんが必要だって言ってる人が多いですね。

この前、あの保育所の現場で働いておられる保母さんにいろいろお伺いしたらですね。やはりずいぶんね、あの苦しんでる幼児って多いんですと。この子は保育所じゃなくて、お母さんが育てられたらいいのになあと思う子が結構多いですと。2、3割とか言ってましたかね。

それで、その人は自分の体験ですからね。数はその人が勤めてるところによるでしょうね。まあ性格によると思うんですよ、その子のね。だからお母さんがいないとやっぱり素直に育たないという幼児の方はずいぶん多いと思うんですけども。

これが例えば、大人だったらね、僕はダメなんですとかよくあるじゃないですか。ちょっとあの働くときにこういうとこはダメだとかね、こういう環境はダメだとか、ずいぶん言うじゃんですか。それは大人だから希望もあるし、理屈も込められるから言うんであって、幼児はただ苦しんだり泣いたりね、愚痴ったり、食欲がなくなったりするだけかもしれないんですよね。それを十分に考えてあげてるかっていうことなんです。

お父さんっていうのがあってね。この頃お父さんに育児休暇なんて言ってますけど、本当ですかね。

ていうのはね、えっとまぁこれは生物学の方ですが、ハヌマンラングーンの子育てのことを京都大学のね、霊長類研究所が最初に研究してですね、ハヌマンラングーンのオスが子供を殺す。これわが子とは限らないんですけどね。色んな事情で子供を殺す。頻繁にあるんですね。これは哺乳動物全体的にあるんですが、まあやや高騰哺乳動物よく見られましてね。ネズミなんかもあるんですね。まあ猿とかクマとか、まあそういうふうな種類でも多く観測されるんです。

これはあの生物側の事情がありましてね。それもハヌマンラングーンは黙ってるからとか、まあ、クマの場合はね、熊野お母さんと子供2人かなんかで一緒に住んでて、それで山の向こうからお父さんが来ると、お母さんの第一の仕事は我が子を隠すことなんですね。それは父親がわが子を殺すかもしれないからですね。子供が殺されることに対してはやっぱお母さんは必死に抵抗するんですけども。動物でもやはりちょっと力関係が違いますんでね。殺されちゃうこと多いんですね。

ですから、お父さんの育児が適切かどうのかっていうのもね、これも大人の理屈だけなんですよ。お母さんが忙しい。お父さんが何で育児してないのってアホがいるんですね。なんか小泉進次郎さんつったかな、あの人の言ってることってほんと僕ね、本当かな、この人ちゃんと勉強して言ってるのかなと思ったりするんですけど。一所懸命子育てしてますとか言ってるんですけどね。

赤ちゃんがお父さんに微笑むのは、お父さんを怖がっておべっか笑いしてる。お母さんに微笑む時は本当に微笑んでるし。お母さんには不機嫌なところも見せるというようなこともありましてね。もう少しここは慎重に考えて、お父さんが育児するっていうのは本当に赤ちゃんのためにいいのか。声の小さいていうか、もう声のない赤ちゃんのためにちゃんと配慮してるのか。それとも、お母さんが忙しくて、お父さんは何で男女平等なのにとか、そういう全く声の小さい人とは無関係の議論がしてるんじゃないかと私思いますね。

まあ大人の都合を優先して、子供だとか、まあこれは子供ばかりじゃないですよ、高齢者なんかもそうですね。じっと我慢をしてる高齢者が多いんですよ。本当に対等に発言権があり、力があり、健康であれば、いやー残念だけど俺もしょうがないつってね我慢してる高齢者の方もおられるし。病気も方もおられるんですね。

特に日本人は、まあ自分が周りのことに迷惑をかけないように、我慢しようっていう心があるんですね。その苦労は非常に美しくて僕は立派だと思いますよ。しかし、その立派さんに甘えてですね、力のある人がやるっていうのはいけない。

まあ特に現在、政治がそうですね。今の政治っていうのは本当に、こうあの政治ってのはほとんど国民のためにあるのにね、政治家だけが金持ちなんですよ、事実ね。あんまり金持ちで楽で金持ちだから、2世、3世、4世とこうなりましてね。変な人もいるんですよ。

コオロギ食べろとかね。気球が飛んでるからどうって言ったら気球に聞いてくれとかね。ワクチン打って副作用が出るのはデマだとかね。そういうことを言うデマ太郎なんちゅう政治家もいましてね。そういう人が首相候補になったりします。

そういう時代なんでね。本当にこう、この際声の小さい人を応援するというね、社会的風土を作りたいと思いますね。

ええまあ保育所を、保育所はもうそろそろいいんじゃないかと私思ってるんですよ、むしろね。今政府は保育所に子供を預けて、お母さんが仕事に出ることをもって輝ける女性と言ってますけど。輝ける女性はこういうもんだっつって一様に定義するってこと自体がですね、現在の私の感覚ではもう時代錯誤ですね。

日本が発展途上の時にはそういう考え方もありました。国で一つだけっていうんで。例えばまあ巨人、大鵬、卵焼きという話がありましてね。相撲の横綱を見る。野球は巨人を見る。食べるものは卵焼きを食べる。これはまあ1970年ぐらいまでのね、発展途上の日本に通用したことであって。

今はスポーツも変化しましたしね。色んな点で大きく変化してるわけですから。そういう点では、今の政治は本当に古くなってしまって、前の通りやってる。それを日本人の人の良さでカバーしてるって事はありませんか。そこのところをちょっとですね、みんなで考えてみたいと思いまして、今日はこのブログにいたしました。

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