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統一地方選(1)「投票率、回復せず」 令和5年4月28日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

ええとですね、選挙が終わりまして、まだ前のシリーズです。途中なんですけどね。選挙が終わりまして、私も声がこんな風になってるんですけど、ええとまあ、いろいろ感じることありましたね。

これ選挙っていうのはこれ皆さんも絶対他人事じゃないんですが、私ちょっと他人事だったんですよ。実はね、一昨年それを非常に反省して。やっぱりこんな日本になっちゃって、子供達に悪いことしたなあと。

私自身は、自分の親父、おふくろね、おじいさん、おばあさんが頑張ってくれて、私の人生を作ってくれたんですけど。私の方はサボりましてね、特に政治的に。まあ技術は一所懸命やりましたけどね。学問とか。それで、本当に日本がひどいことになりつつあるんですよね。

ですから、これじゃあやっぱり、自分の人生としてのまずいと思って、それでまあ、一昨年、政治活動しようと。まあ、従来私は政治活動したらね、学問的な公平さとか公平さがなくなるから、嫌だとこういってたんですけども。

ここに至ってはですね、もうそれも言ってられないと。いくらなんでも子供をかわいそうだ、孫をかわいそうだと思いましてね。そして、政治活動をいろいろやるようになりまして、選挙2回目なんですよ。

今まで選挙なんか全然関係ないですからね。それで統一地方選の私の感想をですね、少し述べたいし。これはまあ選挙のことだから自分に興味ないと思われるヒバリクラブの人も、ぜひ聞いてほしいのはですね、それで、私失敗しましたもんですから、よろしくお願いしたいと思いますが。

まず私はですね、あのまあ参政党の標語の中にもあるんですが、どこにも投票したい党がないから参政党を作ったってのがあるんですけども。やはり、投票率の低さですね。これが非常に不思議ですし、面白いし、面白いなんていったら不見識なんですけどね。

日本の政治が割り合良くて、良いっていうのはどういう状態言ってるかって言ったら、結果的に世の中が発展してというのもありますしね。それからもう一つは、個別の政治家もですね、本当にあの1960年から1990年までの日本が繁栄した30年間は、政治家は本当にね、熱弁をふるってましたよ。

もうね、普通の議員さんでも、政策を言ってました。こうするああするつってですね。あれはいけないとかね。今みたいに、なんか人と人との何かいざこざばっかやってるでしょ。もちろんマスコミの伝え方もあるんですけどね。ただ、政策がないことも確かなんですよ。

しかし、その政策があって、みんながワンワンやってて、日本の政治も良くて、日本も発展してる時に投票率が85%ぐらいだったわけですね。まあ選挙で少し違いますけど、だいたい85%。80から85つったほうが正確かもしれませんね。

ところが、1990年バブルが崩壊して。まあ、みんなもがっくりきたわけですね。しかし、それこそ政治がしっかりしなきゃならない時期ですね。まあ、1990年はさきがけとか日本新党とかいっぱいできましてね。それで、バブルが崩壊したこともあり、新しい時代になるから新しい政党だっつってですね、やりました。ほとんど全部失敗ですね。こうなんか、離合参集ばっかやっててですね、それダメでした。

それから、それじゃあ、新しい政治っていうんで、まあ小泉さんの政治も今から見るとね、人気がありましたけど、ものすごく大きな損失を日本に与えましたね。あの5年間ぐらい。

それから、民主党の悪夢の3年間と続きましてね。本当にひどい目になりました。

それでその結果ですね、日本の政治がもうガタガタになりましてね。

せっかく安倍さんとう首相になったのに、森加計問題とか桜のスキャンダルだけでですね。ほとんど安倍さんの時期を過ごしてしまう。その後はもう全然ダメ。

それなのに、それでこそ国民は選挙という強力なる民主主義の武器でですね、政府を転覆するべきだった。だって、日本がどんどんどんどん悪くなっていくわけですからですから、当然、政治変えなきゃいけないです。

まあ、民主党ショックっていうのもあったでしょうね。日本の政治を変えなきゃいけないと思って民主党に投票したら、あんなひどいことになるとは夢にも思ってなかったということですね。

それでまあ、ガクッときたっていう衝撃もあって、基本的には1990年からのこの30年間は、一方方向に投票率が下がったんですね。

85%あった投票率が今50%切る。ほとんど国政選挙であれ、今度の統一選挙もそうですけどね。いやあの国政選挙、例えば衆議院議員とか参議院議員投票率高いけど、地方議員は投票率低いっていうのは、本当は逆なんですよ。

ていうのは、民主主義っていうのは地域からしか出てきませんからね。だから本当に大切なのは地域の市議会議員とか、県議会議員、それから区議会議員とかね。そういうこの、草の根から行かなきゃいけないわけですよ。

それで、衆議院議員。だから本当は逆がいいんですよね。市議会議員みたいなものが一番投票率が高くて、自分に直接関係しますから。それからまあ、遠い国政選挙ではあまり興味がわかないというのが本当なんですが。

これはまあマスコミの影響もありますね。国政選挙だと、どんどんどんどんテレビでやりますからいいんですけど、地方選挙となりますと、あまりやりませんのでね。どっかで地方選挙やってんのっていう感じにもなるということもあります。

まあだけど、それからもう一つは東京なんか見てますとね、情報過多でかえって投票意欲が失われてますね。情報をもらっただけで安心してですね、投票行かなくていいやって。情報と投票とは全く関係ないですけどね。

もう一つ大きなことは、暗いニュースが続きますでしょ。温暖化がする、台風は来る、ね、なんか線状降水体がどうとか、地震が来るとか、まあそういうやつがある。中国が攻めてくるね、ウクライナ戦争がある。もう明るい話題ってほとんどないじゃないですか。

昔はまだ技術でね、良かったけども。三菱のジェット旅客機は失敗して、撤退して1兆円の赤字になる。H3ロケットJAXAが打ち上げて失敗する。もう一体どうなったのっていうね。

それで、今度は疫病が流行る。疫病が流行ると今度は、それに対して自由闊達なね、活発な議論が行われるかというと、あれ大変な問題ですからね、だけどそれはダメだと。報道統制だつってね、何でも強制的にやるって事になりましてね。

ますます、もうそんなに強制的にやられるなら、政治に参加してもしょうがないじゃないかと。政治家も何にも言わないということで、結局少しずつ少しずつ我々の自由な心が剥がされていったんでしょうね。

でまあ、テレビはテレビで、チャンネルは恐怖で合わされるんだと。恐怖を煽ればチャンネル見てくれる。いいこと言ってりゃチャンネル見てくれないって言うんで、視聴率競争もあってですね、テレビは暗いことばっかり言うと。

暗いことばっかり言うんで、逆に今度はテレビにあんまりみんなが見なくなるっていう逆効果が今現れてますけどね。やっぱり事実をそのまま言って、いいことも悪いことも事実をそのまま言って。それで、まあ明るい番組ですね、かつてのフジテレビがね、バラエティの王国だったんですが、まあとにかく見たら楽しいわというようなね。

しかし、そのうちいろんなことが起こりましたよ。バラエティ番組があんまり盛んになっちゃったんで、芸人が出てきましてね、それで時事解説をするとかね、科学の解説するとかね。私なんかは1回話し合わんじゃったことあるんですけども、ある芸人まず僕に対してね、武田先生の地球温暖化論は聞く気がしないと、違うと思うっていうんで。

違うと思うのにもう間違いないですよ。だって、テレビが温暖化する温暖化するつってんだから、私は学問的に温暖化するかもしれないけど、それは大した被害ではないと。被害が出ないって言ってる。温暖化は被害が出ないって言ってるわけですけど、それも区別ができないですね。

温暖化が怖いっていう意識があって、私が温暖化しますよって言うと、何先生、温暖化するって違うこと言ってんじゃないですかってなってね。それで話にならないんですね。そういうことでまあね、色んなことが起こりました。

それで、結局は投票率が上がらなかった。今度の選挙でも50%切りました。いやね、参政党100人も通ったんですよね。全国で立候補者で100人も通りましてね、こんな事って起こりえませんよ。だって、選挙、去年の参議院議員選挙が、あれがまあ7月でしょ。8、9、10、11、12、1、2、3、4と9ヶ月。たった9ヶ月、2回目の選挙でですね、100人の当選者出したわけですから、ある意味じゃ飛躍的ですよね。

まあ、もちろんマスコミはあまり報道しませんが。これはまあ、戦後史で初めてかもしれません。よく調べてみないとわかりませんけどね。本当のその新しい政党ですよ。もちろん自民党が分裂したとかね、そういう時はいくらでも新党でもできますけどね。

だけどね、本当の新しい政党っていうのは初めてですが。しかし、投票率はやはり50%を切りましたね。まあ、長期低落傾向を参政党の出現で少し抑えたとは言えますね。投票率の低下を抑えたってことは言えますが、なんつったって、投票が50%じゃ、やっぱり政治は良くなりませんね。

ていうのはあの、50%投票する人の半分ぐらいはですね、後に述べますが、投票に行く義務がある、義務があると嘘を教えられた人たちが、投票に行くのは国民の義務だと思って行く人が半分ぐらいいるんですよ。

残りの半分はね、組織票とか、利権票ってやつでね。自分が得するから行くってやつなんですよ。これも、やっぱり選挙と言えるかどうかね。だから、国の将来を決める選挙とか、地域の繁栄を目指す選挙っていうのは、実際上は投票率50%では行われないんですね。まあ、そこのところは非常に残念でした。まずそれが私の一番の大きな感想ですね。

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