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チグハグ社会(1)「少子化と就職」 令和5年4月1日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。

新しいちょっと、いろいろ気になってることがありましてね。何かって言いますと、あのチグハグ社会なんですね。これはあの自民党の首脳部も、それから我々評論家とか知識人とかそうやって言われる人たちも、統一的な考えがないんですね。

日本は将来どうするかとか、社会をどうやったらいいのか、人間は何が幸福なのかっていうのは基本的なね。それこそ我々が本当に真剣に考えて、時々集まって議論しなきゃいけないことなんですね。それがなくて、いちいち1つずつやってるもんですからね。

それでお役所はもちろん、縦割り行政ですから。まあ縦割り行政は縦割り行政で、しょうがないところもあるんですよね。だから縦割り行政をあんまり縦割りにならないするのが政治家であり、我々なんですよね。ですからまあ深く反省はしてるんですけど、僕は一所懸命言ってるんですけどね、まあこのヒバリクラブなんかでも。

まあそれをちょっと取り上げますが。少子化はまあすでにお話をしましたよね。この少子化でずっとこのヒバリクラブで、僕が言ってたことをちょっと頭に思い浮かべて、今日は「少子化と就職」これもすごくチグハグだと思ってるんですね。

少子化対策はしているけれども、子供たちの就職先は考えていない。これチグハグですよね。子供を増やせと、その子供たちが幸福な一生を送れるかどうかの社会なんてのは考えてないですね。つまり、ここに書きましたように、着地点を議論していないんですよね。

私がまあこの前少子高齢化について、いろいろシリーズやりましたけど。いったい日本の人口はどのくらいがいい、まあいいっていうかいいも悪いもないんですが。一応着地点をどういう風に考えるかという。これがやっぱり最初ですよね。

もう一つ私が気になってるのがね、人間を物のように考えてる人が多いんですよ。特にまあ、経済とかなんか政治とか考えている人多いんですね。科学者もいないことないんですけどね。

子供は高齢者のものではないと私は思うんですよ。例えばね、高齢者が増えると子供が減ると、1人当たりの若者が支える高齢者の数が多くなって大変になる。だから子供を産めと。いやこれ一体何だと。その高齢者の問題は高齢者の問題として解決すべきであり。子供が高齢者の世話をするために生まれてくるんじゃないんですよね。

まあそういう国の段階もあるんですよ。あのいろいろね昔、そういう社会学みたいな勉強した時ね。非常に貧困の場合、非常に貧困な社会っていうのは、子供が自分の生計を助けてくれると思って産むと。だから子供の数っていうのは、貧乏になると子供の数が多いっていう、まあ原因がいろいろ考えられるんですけども。その一つとして子供が自分の生計を助けてくれるっていう考えがあると。

まあこれは確かにそうですね。非常に昔で生活が苦しい時とかそういう時は、まあ子供も生産に関与する。だけど今みたいに教育が盛んで、日本のように、いわゆる発展国ですね、先進国はそういうことありません。

だけども、日本の議論見てますとね、なんか子供を道具のように使ってるんですよ。子供がいないと年金が維持できない。いや関係ないだろうと。子供は子供のことをまず考えなきゃいけない。まあ3番目か5番目か10番目ぐらいにね、子供が多い方が年金なんかも楽だから、それはいいですよね。逆になっちゃってる。

それから、日本の産業は衰退しているというか、むしろ今日のチグハグ社会の言い方ですと、日本の産業をわざと衰退するように向けているということですね。つまり例えば、これは衰退してもいいんですよ。別に少子化は問題ない。私なんか少子化は問題ないと思ってるから、産業がある程度衰退してもしょうがない。だけども、子供の就職先は確保しておかないといけないですよね。

まあ今度東芝がですね、いよいよ身売りするようで。身売りするってことは、まあ外国の資本に買い取られたら嫌だなと思ったんですけど、どうやら国内のね、資本に買い取られるようなんで、まあそれちょっと安心してるんですけども。だけど東芝なんかで私心配してるのは、東芝の株式の確か60%ぐらいがもう外資なんですよ。

それで東芝ていうのは非常に日本には貢献した会社で。例えば東芝のランプ、東芝のモートルを始めとしてですね、重工業なんかでも非常に貢献して、日本の電力生産とかね、それからエネルギー生産に、ものすごく貢献したんですね。

その一つにタービンなんかあるんですけど。タービン。蒸気タービンなんかはですね、多分東芝もう研究とか開発してないんじゃかと思うんですね。っていうのはあんまり儲からない仕事なんですよ。だけどまあ、日本の今までのね大きな会社っていうのは、たとえ儲からなくても、日本の国のためになれば、赤字にさえならなければやってくれたんですよね。

ですから、国産で発電所もできれば、いろんなものが作れたわけですね。ところが外資になりますと、外資つってもね、例えばUSスチールとか、そういう大きな会社が株主になってくれてもダメでしょうね。やっぱり日本の為ってことにはならないと思うんですが。

それでも、儲けが少なくても、これは必要な産業だっていうのやってくれたわけですよね。産業っていうのは儲かるだけでやっぱり構成できないんで。やっぱり日本のためにっていうのがあってね。赤字にはならなければやってもいい、ということがなければやっぱりダメなんですよね。

ところが、東芝が蒸気タービンをやめるって事は、外資を導入してるからなんですね。外資が導入されるって事はどういうことかって言うと、その株主総会はもちろんそうなんですが、普段の取締役会でもですね、例えばいやこれは日本のために必要だから、多少その儲けは少ないけども、まあ赤字ではないんだから続けようっていうような、役員の重役のですね意見が通らなくなっちゃうんですよ。

それでとにかく短期的に儲かるもんばっかってことで。やがて日本が大幅に衰退するんですね。まあすでに東芝とか、そういう重工業っていうのはどんどん衰退しておりまして、雇用数が減っておりますし。それから一時は非常に華やかだったNECとかですね、富士通つったですね電子会社ですね、これもまあこの30年間でだいたい半分ぐらいの事業になっちゃってるんですね。

で今は、政治家が盛んにあの環境とか温暖化とかですね、全然これ意味のないことなんですよ。意味ないことだけど一生懸命言ってるので、ここでお聞きの人はほとんどの人意味があると思うでしょうね。NHK見ておられるから、嘘を見ちゃいますからね。これは説得なかなか難しいんですが。

いずれにしても電気自動車なんて言ってますから、電気自動車ったらトヨタつぶしですからね、簡単に言えば。日本としてはものすごく大きいですよ。特に自動車会社っていうのは、自動車製造会社だけじゃなくて、鋳造、鍛造、ワイヤー、ハーネス、っていう周辺がすごく多いですよね。

それから修理工場とか、販売工場とかいうのを中古市場とか見ればですね。関連産業がものすごく多いところなんですよ。ですからまあ、トヨタとかねホンダとかそういうのが衰退していったら、もう大変ですよ。

ちょっと日産がね、なんか変な人会長にしたために、外国人をね入れたためにね、変なことになりました。彼は犯罪人ですからね。犯罪人を弁護するわけにはいかないんですが、やっぱり外国的やり方なんですよ。

日本がなぜ繁栄してきたかったら、やっぱり会社もですね、日本のために意識があったからなんです。従業員も、会社のためとか国のためという意識があったから、これが下支えするんですね。ボルト一つ締めるのも、製品の品質を一つ良くするのも、実は人間の心の問題なんですよね。私もずっと製造とかそういうの担当してきましたけど、安全一つ見てもね、やはり人間のやることは心の問題なんですね。

ですから、少子化対策で今80万人、1年に80万人出生者はもう大変だなんて言ってますけど。これを100万人以上にするんだって言ってるんですけど。私が計算するとですね、私が今、日本の雇用数を計算すると、今生まれた子供達が20歳とか30ぐらいで、いよいよ本当に就職する時は、日本には100万人の雇用はないんですよ。

それはこういう国っていっぱいあるんですよね。例えばフィリピンなんかもそうですが。20%の人が外国に働きに行かないと国が成立しない。こういうこと多いんですよね。日本に外国人が来てるのだいたいそうですよね。日本でまあ賃金とか待遇とか悪いし、国から離れてね仕事するのも辛いけどだけど、だけどまあ本国にはやっぱり勤め先がないからっていうような人がね、やっぱ多いんですよ。そういうことになってしまうわけですね。

で、この頃個人主義みたいのがいやに増えてですね。しかも、社会を指導するような人たちが、まあ自分のことでいいよっていうようなこと言ってますんでね。これは本当は人間というのは違って、他人のために生きていくものなんですけども。

ええまあなんか、それは古いとかなんかね。古くない全然。それはヨーロッパ文化が、文明がポンコツだっていうことです。そのヨーロッパ文明がポンコツなのは戦争の数とか、貧困さとか、今まで侵略してた戦争の数ね、それからあの人を支配して苦しめた数なんてすごい多いですから。そんな文明がいいはずないんですけども。

どうもなんか、文化人とかいう称する人たちはどうしてもヨーロッパコンプレックスありましてね。ヨーロッパで、もちろん僕なんかもヨーロッパのクラシック音楽好きなんですけどね。好きと同時に、こういったクラシック音楽は、結局ヨーロッパの人たちが400年にわたってアジアの人たちを植民地にして、殺したり引っ叩いたりして得たお金でですね、文化を発達したんで。文化は文化でいいんですけども、それと同時にやっぱりそういう歴史のね、やっぱり背景っていうのもやっぱり意識しなきゃいけないし。

我々の子供達っていうのはですね、自分に子供がいるかいないか全然違うんですよ。日本に1人の子どもも日本人いなかったら、日本人は働きませんよ。もちろん日本だけではない、何とか市、例えば地方のなんとか市が子供が一人もいなかったら、その夫婦に子供がいるいないは関係なくですね、みんな生きる気力を失います。

つまりこれは分かりにくいんですけどね。我々の体っていうのは祖先からできてますよね。だいたい1万年ぐらい日本にいて黒い髪の毛、背の高さ1m65とか、腸の長さとか、腕の強さとか、そういうのが決まってくるわけですね。だから我々は祖先からの受けた命なんですけど、これはまあみんなもそう思います。

だけども私たちの子供とか孫は、私たちと繋がってないような気がしますが。そう全くそうじゃありません。我々の生きる気力、私たちの夢、希望、全部子供とか孫なんですね。自分のじゃなくて、日本のなんですね。

ですから、子供たちの少子化のことを考えるのは非常に重要でですね。就職先もちゃんと我々が用意するようにしていかなきゃいけないし。100万人に増やすなら100万人なりの就職ですね。我々の子供たちが豊かにやれるということですよね。

まあちょっと、今時間がないんで中途半端な表現になっちゃうんですけども。太陽光発電なんてのはね、日本の畑を失わせ、日本の太陽光を奪うんですよね。そのくらいのことはやっぱり理解して、太陽光発電を言うなら言うっていう風にしないとですね。

それからまあ、大阪の海岸線のカジノなんていうのはですね。外資がカジノの会社をやって、日本人がそういうギャンブルに染まって、そしてお金は外国に行って、破綻は日本人が破綻するっていう。そういう計画をね大きな政党が支持してたりしますからね。どうにもなんないと。まさにチグハグ社会だなぁと思いますね。

少子化と就職」つまり、子供を増やすなら、就職先も同時に用意しとんといかん。その就職先っていうのは、外資みたいにとにかく奴隷みたいに働かせるというとこじゃなくて、やっぱり日本のこれから将来働く子供たちや、自分たちが日本に貢献してんだっていうプライドを持てるようなね、そういう会社を、やっぱり育っていくという必要があると思います。

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