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これも当たり前「少子高齢化はどうする?(5)これまで問題となった国の人口」 令和5年3月18日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんばんは武田邦彦です。

人口の少子高齢化の問題ですね。前回ちょっと繰り返しになったんですが。高齢者は集団自決しろとかですね、なんか子供を生産の道具みたいに考えてるとか、そういう文化は確かにヨーロッパ文明にはあるかと思いますが。日本文明にはそういうことはなくてですね。あくまでもやっぱり人は人として、やっぱり同じ人として思うと。その人が生産力があるとかないとかそういうことよりか、人間の尊厳の方が大きいんだということをお話しいたしました。

それから私のいろいろなバッシングいいんですけど、文化と文明の差を武田は分かってないんだって言うんですけど。これは一応非常に難しくて、一つは明治維新の時にできた言葉なんでね。まだ文化と文明の差というのは人によってはっきりとした概念を持ってる人もいますが、あまりはっきりしておりません。大きいものを文明といい、小さいもの文化と言うっていうぐらいの、まあこれも間違ってるっていえば間違ってるんですが、まあそういう分類で言っております。

さて、今日はその人間はみんな正しいんだ、価値があるんだと。能力によってとか仕事ができるからとかそういうことじゃないんだっていうことを前提にですね。より具体的なことを考えていきたいと思うんですが。

その国の人口は増えたら減ったりするんですね。それも結構急激なんですよ。で現在はまあ去年ですね、出生数が80万人になったってことで大騒ぎしてるんですが、実はあれ税金を使って天下りの元かなんか探してるんじゃないかと思うんですけど。

今まで世界的な大きな話題になった国というのは2つあるんですね。一つはフランスです。このフランスの子にグラフを示しましたが、このグラフはですね、フランスの全人口じゃなくて全人口でもいいんですけど、全人口はこの時増えてるんですね。ですから全人口が増えてる時に何で問題になったの、少子化がすごい問題たんですね。ちょっと昔の人はよく知っております。フランスの少子化。女性が子供が生まれなくなった。

確かにですね戦争が終わった後は、子供がずっと増えるんですよ。これは兵隊になってた男性が帰ってくるんでね。それでまあ、あのいろいろ子供を作るチャンスも増えて、増えるんですね。ですからこれ、1900そうですね70年ぐらいまでは、だいたいこれは年少者の人口なんですね。まあ1200万人ぐらいだったのが、もう急激に落ち始めましてね。1970年代に急激に本当に落ち始めまして、一時はもう何ですか、1000万人ぐらいになっちゃったんですね。ですからこれはもう大変だ、このグラフの書き方がまたセンセーショナルであまり良くないんですけども、これちょっとお借りしてるんであんまり文句言えないんですけど、200万人ぐらいダーッと減った。これは大変だって言うんでですね。この間どんどんどんどん人口が減っていく間、今の日本みたいに税金を出したり、産ませようと思って必死になったけど全然何の効果もなかったんですよ。

ところが2000年ぐらいですかね、2000年ぐらいになりまして、自然に増えてきました。それでまあそれも結構ピークまで行って、また少し今落ちてるんですけども。いずれにしても、女の人が産む数っていうのはですね、そんなに単純じゃないんですよ。もちろんね、女性が子供を産む時には、その子供がね生産に寄与するからといってもう時期もあるんですよ。確かにそれはあるんですが、子供に養ってもらおうと思って子供を産むというような経済段階ってもないじゃないんですが。普通はもう少し深遠で子供の幸福のために、子供が生まれてきたら幸福になるなと思うと、女性は子供の数を結構産むんですね。

女性の子供の数が非常に微妙で、非常に神秘的なんですよ。ですから例えば、有名なデータとしてはですね、女性と女性の距離が、平均距離ですね、近くなると一人あたりの女性が子供の数減るんですね。これはあの、他の生物でもそうで。集団の大きさとですね、その密度によって生まれる子供の数が違うっていうのは、まあこれ生物界全体に見えることで、人間もそうなんですね。

そういう風な状態だとか、現在のように女の子を1000人産むと、集団でですよ、もちろん一人の女性が1000人も産むはずないんで、こんなこと言う必要ないんですけど、とにかくこういうことをね捉えて揚げ足を取る文化になっちゃったんでね。やっぱりだけど、私ネットが大切ですからね。ネットであんまりあの人の欠点は暴いたりしてたらね、やっぱりネットが成長しませんよ。僕はそれは残念ですね。まあいいや。

とにかく、女の子を1000人産むことに対して、お母さん方は男の子は1054人もいるんですね。で男の子54人余計に産んでいるのはなぜかって言いますと、0歳児から20歳までで男の子の方が女の子1000人に対して54人多く死ぬんですね。ですから、結婚年齢になる前には、男の子と女の子の数を同じくしとかなきゃかわいそうだということで、自然にそうなるんですね。これは今一生懸命研究してますから、もう少し経ったらその原因がわかってくると思いますけど、今のところわからないですね。

だけども、私がここで言いたいのは、女性の人が子供を産むというのは、そんなにね我々がねなんかね、1ヶ月に6万円出したからとか、なんか結婚しやすい環境を作ったとか、そういうこと全然関係ないんですよ。それはもっとね、もっと広大な考えによるんですね。特に経済的になんかどうのこうのなんてことは、それはやっぱりお母さん考えませんからね。お母さんもっと深い愛情で子供を産みますから。だからこのフランスの状態は一時、フランスの女性の教養が高くなったからとか、生活が楽になったからとか、いろんなこと言われましたが、全部間違ってました。そんな軽薄な理由じゃないんですよ。

もう少しね、そういう社会学の人ももう少し生物学とかそういうのも勉強されてね。この頃よく言うように、理系っていうかな、そういうその科学的なデータも参考にして、やっぱり話をされないと、自分の感だけでね、話をするっていうのはあまり適当じゃないと思います。

それから、もう一つは中国ですね。これ中国が非常にあのこのグラフは尺度が長くてですね。あの1950年から2010年まで150年も書いてますが、それ注意してくださいね。とにかく、戦後どんどん5億人ぐらいの人数があっという間に15億人になったわけですよ。その間わずか70年ぐらいですよね。ちょっと人口の増加が急激だったんで、一人っ子政策っていうのがあって、もう本当にかわいそうでしたね。一人子供を産んだら、もう2人目は絶対産んじゃいけないと。

まあ人の人生っていうのはね、これ共産主義だからでしょうね。人の人生っていうのっていうのは、その国に住んでる人が幸福になるようにやるのが国であって。国が権力を持って子供の数を制限するってね、やっぱり人間は2人子供を持ちたいとか、子沢山がいいとか夢がありますからね。一方では、私な子供を産めたくないっていうのも自由ですしね。

その中で国がベストを尽くすのが政治というものだと私は思いますが。中国の場合は共産主義ですから、なんたってスターリンが自国民を2400万人殺したり、毛沢東は一応6000万人となってんですよ。この6000万人はまだ学問的にははっきりしておりませんが、そういうことになってるんですね。そういう思想の国ですから、まあこの一人っ子政策の時もひどいことが行われたんですが、しかし、全く人口の増加を止めることはできませんでした。

これはやっぱりそれはそうなんです。それで、ところがもう人口はもうしょうがない、中国人になったからと思ってたら、もうそこで頭を打ちましてね。去年は中国の人口は、久しぶりにマイナスに転じました。これからどんどんどんどん減っていって、また昔の7億人ぐらいまでには下がっていくんじゃないかと、こう言われております。

インドが今ずっと伸びておりますけど、インドもだいたい17億人ぐらいで止まるんじゃないか。それからナイジェリアのように、まだまだすごく陸地が大きくてですね、そしてまだまだ成長する余地があると、荒野がすごくあると、石油も取れますからね。まあそういうようなところはまだ伸びる可能性がある。だいたいですね、やはり生物の大原則、女性と女性の距離によって産む数が決まるということが貫けれておりますね。

その意味では日本はですね、人口密度がすごく高いんです。しかも山林ですね。日本は山林の比率が少なく言っても6割あります。まあ川とかそういうの全部入れますと、可住面積はまあ3割いけばいい方ですね。もちろん畑もありますからね。そういう意味では、女性と女性の間の間隔はですね、まあ日本はすごく高いんですよ。ですからそれを調整する力っていうのは生物学的にも進むし。

それから日本はね、だいたいよく皆さん知らないんですけども、今の1億2000万以上っていうのはもう稀なんですね。えっと明治の始めの時には4000万人で、戦争に入る時この前大東亜戦争に入る時ですら8000万人ですから。だから8000万人ってことは、みんなが危機的だっつってる1年に80万人で100歳ですから、8000万人ですね。ですから去年のような状態が戦争に入る前、昭和16年とかその時なんですよ。つい最近なんですね。

ですからあんまりこうなんて言うんですかね、短期的にだけもの言って、この前女性のこの人口の専門家がですね、本当にこう全く他国のことも考慮せず、今までのこういった人工問題の国がどういう対策をしてどうだったかの勉強せず、ただ単にとにかく金を出せと。これねまあ乞食って言葉今使っていいのかわかりませんが、金を出せと政府に言ったら、お金をもらうわけでしょ。お金をもらうのが当然の国だになったらね、もう日本は壊滅しますよ。乞食ですからね。

もうこれ最近では全く感覚が麻痺してますけども、やはり自分で働いて自分で得たお金でですね、子供も育っていくと、家庭も持っていくと。そういう気持ちがないとですね、政府から、政府からって言ったらお隣からって言ったた方がいいんですよ、あれ。政府からって言うとわかんなくなりますよ。お隣からお金をもらって子供を産むと。そんな事って一体、日本人の心ですかね。私はもう全然そう思いませんね。

したがって、こういうことを考えますとね、あまり無理して政策的にやらない方がいいってことと。日本が現在、人口が減りつつあるのは至極当然のことで。やはり明治時代の中期って言ったら少しやりすぎだっていう人もいるでしょうから、とりあえずはこの前の戦争に入る前、戦争に入る前っていうのはもう立派な日本なんですよ。生産力もあるしね。アメリカ、イギリス、オランダに互角に戦った国ですからね。そういう意味でも、まあ8000万人ぐらいを第一目標にして、人口を考えていくっていうのが適切じゃないかということが、この2つのグラフからも、それから人類が取り組んだ人口調整という意味でもですね、正しいかもしれませんね。

何か病気が流行って無理やり減るとかね、なんかそういうことよりか、むしろ自然減によって適切な人口密度に近づけるという方が、私はよりよく考えられた政策になると思います。

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