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これから日本はどうなるの(5)「バブルが崩壊して日本人は...」 令和5年3月5日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

いよいよ、これからの日本はどうなるのかということの佳境に入ってまいりました。

前回にですね、日本人っていうのは目的はあんまりなくても頑張れるんだという話をしました。

それから、自分の目的はどうなのか、思想はこうで、構想はこうで、戦略、戦術、政策、それからまあ対策とこういったものがですね、順序よく整ってなくても直感力とかそういったものを信じて実施してしまう、ということがありましてね。それが現在の停滞の根本原因になってるんではないかっていうのが私の感じなので。まずそこからスタートしてるわけですね。

まあ、このシリーズが終わる頃には間違ってたってことになるかもしれませんが、それこそが検討の理由ですからね。自分が考えてることが間違ってるということを発見することが検討の一番重要なことですので。こだわらずにやっていこうと思いますが。

今日はバブルが崩壊した時ですよ。1990年に世界も共産主義も崩壊し、中国に天安門事件が起き、世界が大きく動揺した時に日本もバブルが崩壊して大きく動揺したわけですね。その時に日本人はどう考えたかということを振り返ってみたいと思いますが。

これが昨日ですねお話した今の少子化対策とほとんど似てるんですね。だから同じことを今繰り返そうとしてるということなんですね。

まず第一に、これで十分と思いましたね。タンスはもういっぱいだとよく言いましたね。あの頃あの頃。1990年でバブルが崩壊したのは当然である。なぜ当然かといったら、もうこれ以上我々欲しいもないんだよというふうに言ってましたね。

まあ例えば、前に言いましたけどゴルフに行ってもですね、ばーっと華やかにやって、それからみんなで大名とか言って食事をして、それからクラブ行って女の子と遊ぶと、そんなことを毎日毎日してですね。日本人満足できないんですよ。

満足できなくちゃ、もうそれでいいと一回やればいいと。こんな生活しなくていいんだと。家電製品もあるし、お風呂も家の中にあるし、水洗トイレがあるし、それからまああの頃お風呂がね外から自由に焚けるとかいう話もあったんですよ。

そこまでしなくていいんじゃないの、車も持てると。それも別にね超高級車レクサス持たなくなって、小さい車で別に行くんだから別に構わないよと。そんなことに虚栄心ないよという人がほとんどでしたね。

あの頃と今と違うって言ったらエアコンぐらいですかね。あの頃はまだ暑くても我慢しよう寒くても我慢しようっていう感じがありました。それは今はもうないですけどね。これで十分っていう気持ちがあったんですね。

そこでですね、将来を勉強しませんでしたね。やっぱり、継続的に発展しようとしたら、僕が自分で非常に反省したように、インターネット、アメリカでは通常だった。アメリカではこんなに厚い解説本が出てる。それを日本の最先端の科学に身を置いてた私がですね、それを勉強してるようじゃダメなんですよ。自分でインターネットの本を1990年の初頭に書くぐらいじゃないとね、ダメなんです。将来を勉強していませんでしたね。

それからAmazonとかGoogleとか次から次へと出てきて。まあ、焦ったりびっくりしたりしてるうちに今日になっちゃったわけですから。

まあこれは日本の科学者とかビジネスマンとか、それから日本のビジネスマンもねだらしなかったですよ。なんだかアメリカがね、持ち株会社が流行したら、もう持ち株会社にしなきゃいけないっていう感じでですね。揃って何とかホールディングスができちゃってですね。それで現場と切り離しをするというな。まあこれがやっぱり非常に日本の産業も停滞しましたね。

それから、臨時雇いみたいのをね。終身雇用制というのは非常に良かったのに、終身雇用制を捨ててですね。そして、臨時雇いなんかに走った。これはやっぱり、失敗でしたね。

それであと、後ろ向きが良いというかね。将来を描けないというかですね。まあ日本人のこれいいところなんですよ。非常にいいところで。僕ね、全然これ否定しません。

よくあの、鎖国できればねっていう人がいますが、本当にそうなんですね。日本人はもともと慎ましいんですよ。それが別に負担じゃ何でもないんですよ。

そのねアメリカ人とかヨーロッパ人の方が文明がおかしいんですよ。どんどんどんどん自然の資源を使い、国土を壊し、自分がきらびやかな生活をする。45歳で引退するのが夢だと。それまでに10億円稼いであとは遊ぶんだっていう。そういう文明を持つアメリカヨーロッパとですよ。

いや自分が今生きてるには、やっぱりお米をご飯を食べ、魚を食べ、味噌汁を飲んでるわけだから。それ道を歩けば舗装されている、この舗装されているのは自然が舗装されたんじゃない。夜中にね、作業員の人たちが寒いところドロドロに溶けた臭いアスファルトをひきながら、一生懸命刷毛でやって、ブルドーザーでやって、そして舗装ができてる。そこの上に私たちは歩くから、水たまりで跳ねられることもない。それで満足なんですよ。日本人。

なんか問題があるのってことになるんですね。ところが外国との競争ではですね、これではやっぱりダメなんですね。外国は、日本以外の外国は全部、獰猛ですから、相手をいかにやっつけるのかっていうのが目的でやっておりますからね。

彼らは国内もそうなんですよ。国内でも、できるだけ多くの貧乏人を作ってそこに働かせて、自分だけはいい思いでしょ。国内。世界もそうで、他の国を全部植民地にして、その上がりでピアノを弾くと、これが夢と、こうなるわけです。

日本全然違うんですね。日本は日本人全部で良くなる。世界の人たちみんな兄弟ということですからね。考え方が違うんですよ。だからどうしてもやや後ろ向きになるっていうか、正しい方向を向くってことですね。

だから将来もあまり描かなくていいんです。あの具体的に解決しなきゃなんないことが

起こったら頑張っちゃうんですね。例えば、明治維新。日本は別に日本人の中で健やかに育っていこうと思っていたら、もうアメリカはペリーかなんかが来るし、イギリスは東洋艦隊を率いて来るし、ロシアは圧迫してくるしってことでしょうがないなっていうんで立ち上がると。

この場合は日本人は非常に力がありますからね。アメリカのペリーも何とかして。イギリスの東洋艦隊は薩摩が破って。そして日露戦争にも勝つと。こういうことになるわけですね。

この前の戦争は、なんか負けたことになってますが、決して負けておりません。ええ、それは僕のブログでもちゃんと書いたようにですね。昭和天皇の三大功績っていうのをぜひ読んでいただきたいんですが。

あれは戦争じゃなかったですからね。虐殺ですから。まあ虐殺は嫌だよという感覚は日本人にはあるんですね。だからあれは虐殺した方が悪いんで、戦争なら正々堂々と軍隊と軍隊が戦おうやと。なんで東京に軍隊がいないからってね、東京の婦女子をみんな殺すのと。広島長崎の人たちは原爆が落ちる時に白旗を掲げることもできずに焼き殺される。

そんなことは、これ戦争じゃありませんからね。戦争っていうのは、あくまでも武器を持ってる同士の戦いであって、片方が降伏しようと思ったらいつでも降伏して、降伏したら人間としての取り扱いを受けるというのが戦争ですから。

その戦争ということをよく知らないで、この前の大東亜戦争で日本に空襲があったり、広島長崎に原爆をされたことを戦争と思ってる人がいるっていうのがね。これがやはり、まあちょっと日本人の人の良さでもあるし、ちょっと頭が回らないのかなと思ったりもするところなんですね。

したがって将来を描くってことはできない。これはまああの前回のお話しましたようにね。岸田首相が、首相つったら一応偉い人ですよ、それがね、岸田首相の思想がわからないですよ。アメリカヨーロッパみたいに一部の人が金儲ければいいんだ、人生は金儲ければいいんだ、というふうにお考えなのかどうかも分かりません。

日本文明なのか、ヨーロッパアメリカ文明なのかも。首相がどうお考えになってるかわかんないんですよ。

それから構想ですね。これから20年先の2050年に日本国はどういう風になってるのが目標であるか。これわからないんです。

そのために戦略として、武装なりどうなりはどうするんだと、わからないんですよ。なんか国防費を5%から7%にするっていうのは、これ戦略でも何でもありませんからね。戦略を決めた後の戦術の一つの方法ですからね。

もちろん、戦略決めて中国に対抗するってたら、核武装するのか、沿岸部隊だけを強化にするのか、空軍でいいのか、それちゃんとやっぱり戦略がなきゃダメですからね。

それに基づいてどういう武器を用意するのか、どういう体制にするのかが決まって初めて、これが戦術ですからね。決まって初めて何億円になるかって、逆になっちゃってるんですよ。5億円を7億円ですりゃ全部解決する。思想から、構想から、戦略から、戦術から、政策から全部決まるようなこと言ってんですよ。

だから5兆円を7兆円にするって、2兆円増やしてもね。何するのか決まってないと。なんかあれですね。まあこれで僕はね、こんな嘆いてばかりはいませんよ。絶対に解決策を示します。

示しますが、やっぱりバブルが崩壊した時ね、これでもう十分だよつったのは正しいですよ。だってそんなね、今環境とかなんとか言ってるわけですから。それから資源もね、まあ石油4000年もありますが、それでも無限に使っていいってわけじゃないですからね。

ですからまあ、日本人の思想の方が、経済発展をするというよりかいいっていうのは確かです。確かです。

内容をよくしていけばいいんですからね。例えば、今までは3000ccの自動車じゃなかったら家族走れなかったけど、今は1000ccで十分に満足して走れるっていう自動車を作ればいいんですからね。

家もそうですよ。別にでっかくするだけが脳じゃありませんよ。小さくても豊かで家族が笑いながら過ごせるような家。女性もあまり労力を張らなくても、生活が保たれるようなマンション。そういったものをどんどんどんどん開発できゃいいんですからね。

これは悪くない。将来勉強しないっていうのはね、ちょっと今引っかかってるのが、量子化学がこれだけ発達してんのに、日本の大学も産業界も量子化学を使った新しい次世代のものをやらないという点がちょっと問題ですね。

これは資源がものすごく下がりますからね。低くなりますから、いいことなんですね。いいことだけどやらない。これは将来を描けないので、後ろ向きなんでってことになるでしょうね。

まあここのところも、日本の良さでもあり悪さでもある。それからあっち振れたりこっち振れたりするんで、これでいいんじゃないかって言ってみたりですね。いやそれは子供の就職がなければ困るよって言ったりしますね。

子供の就職先のためには、世界と競争できる企業は要りますからね。これをヨーロッパ文明に対してどう対抗するかっつのが一番でかい、我々が考えなければならないこれからどうなるのっていうことであります。確信に迫ってきましたね。

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