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崩壊する日本(3)「中国とブラジルの決済」 令和5年4月22日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

ええ、今日はですね、日本の崩壊をなんとかして止めたいと。日本の崩壊を止めるには、日本がどのようにして崩壊しつつあるかということをはっきりしなきゃいけませんので、その整理をまだしているところですね。

突然ですね、こういうんで崩壊するっていうな記事も、結構あるんですけども。私はやっぱり基礎的なことがだいたい合意された後ですね、崩壊なんて難しいことを議論するにはですね、コンセンサスを取ってからじゃなくちゃいけないと思うので。現在これ3回目なんですが、崩壊の原因となる現状分析をしております。

3回目は国際取引の通貨のことですね。この前、中国とブラジルの間でですね、貿易取引の決済がドルではなくて、どうも中国元で行われたようです。これはもう非常に大きなことで、これで取り上げた、現在進んでいるイランとサウジの国交回復とか、トランプ大統領の起訴なんかと同じようにですね、非常に大きく日本の近未来を規定するものでありますので、3番目に取り上げました。

もちろん、皆さんご存知の通り、現在の国際的な取引の決済ですね、貿易ですね。貿易の決済っていうのはドルで行われております。これは昔だったらポンド、今だったらドルという風に、だいたい世界はですね、基軸通貨というのが決まっておりまして、基軸通貨を使って決済するということですね。

基軸通貨基軸通貨でないものとはもう決定的に違いまして。単にみんながドルを大切にしてるとかそういうことじゃなくてですね。まあ、今のアメリカの赤字を見ればわかるんですけども、基軸通貨の国は、基軸通貨をいくら出してもびくともしないんですね。ところが、基軸通貨じゃないところは、基軸通貨との関係で価値が決まる。こういう風に簡単にいえばそういうことですね。もう少し難しく説明することもできますが、こういうふうに理解したらいいと思います。

従って、アメリカだけは今ものすごく赤字だして、国債をもう何十兆ドル出して、それでまあ平気でいられると。これは基軸通貨で、アメリカが基軸通貨だからなんですね。ところが、基軸通貨、今ドルがほとんどで、だいたい70から80%ぐらいドルでしょうかね。20%ぐらいがおおよそ欧州の通貨ですね、ユーロ。それから、その他の国がちょこちょこちょこっと国際通貨として、決済として使われているのが現状なんですが。

ええ、中国とブラジルの間の決済が中国元で行われる。これはもう非常に大きなことですね。それから多分、今はロシアはですね、アメリカがウクライナ戦争の関係で、ドル決済を中止しておりますのでね。従って、インドとロシアの間のエネルギーはウクライナ戦争の前に対して22倍に増えてると言われておりますが。この決済はおそらくインドの通貨のルピーか、ロシアの通貨のルーブルか、そういうもので行われてると思うんですね。したがって、ここもほころびております。

つまり、アメリカがですね、まあバイデン大統領っていうのが能力ないからでもありますけれども、国際的な影響力を及ぼそうと思って、過度な介入をしてるっていう感じなんですね。まあ、あのウクライナとロシアの戦争に対して、反対賛成という意思を表示するのは、まあ自由ですね。国家主権ですから。

しかし、国際通貨のドルっていうのは、アメリカの一存では本来は決められないわけですよね。世界中の貿易にドルを使ってるわけですから。だからほどほどにしなきゃいけないわけですね。少し制限をするとかそういうことはいいかもしれませんが、全面的にドルを決済として使えなくしますと、簡単にいえばその国の貿易はできないってことになりますからね。それはいくらなんでも、国家主権を壊すものであって、望ましくないですね。

ですが、そういうこと強行してやってしまったということで、主要国、特にブリックスですね。BRICsていうのはBがブラジル、Rがロシア、Cが中国チャイナ、Sがサウサアフリカ、Iはいつもよくわかってるんですけど、なんかど忘れしました。まあそういう主たるですね、第2次の頑張ってる国がですね、勢力あるわけです。

この勢力は相当今接近しておりましてね。我々がG7、日本も入っておりますけども、アメリカ、イギリス、フランス、日本ね、カナダとか、イタリアとか、そういった旧支配国ですね。これの経済規模とBRICsの経済規模がほぼ同じくなっております。

したがって、そういう中で経済規模がやっぱり世界のこういったドル通貨とかいうのは効くわけですけどね、当然。あまりアメリカが一国でやるということが、もう実は難しくなってるわけですね。にもかかわらず、アメリカのバイデン大統領が強行政策をとりましたんでね。

まして、ウクライナ戦争は私の考えでは、私が整理した事実ではというべきかな、私が整理した事実では、アメリカがウクライナの大統領選挙がかつて行われましたね、大統領選挙がアメリカの思惑と違う人が当選したので、それをCIAを中心としてビクトリアヌーランドとかそういう人が動いてですね、そしてその大統領を潰したと。

そして戦争になり、クリミア戦争になり、それが今度のまたウクライナの全面戦争のもとになっておりますからね。だから、アメリカもまあ責任が半分半分かどうか分かりませんが、責任の大半を持ってるのがアメリカであることは間違いありません。

したがって、ちょっとやりすぎましたね。まあおそらくはバイデン大統領はそれほどの力がありませんから、後ろ盾になってる人がいろいろ今噂されておりますが、こういうのは噂ですからね、分かりませんが、オバマ元大統領か、富豪のソロスではないかと言われておりますが。

いずれにしても、よく皆さんがおっしゃる、なんて言いますかディープステートって言いますかね、選挙で選ばれたり議会で議論したりする公の人たちではなくて、陰に隠れた人たちがバイデン大統領を操ってんだろうと言われておりますが、それ自体がもう実は非常に暗いですよね。

何でも物事は正々堂々、自分がやってることは正しいという信念があれば、表に出て正々堂々やるべきであり。それがみんなに受け入れられなければ、別に受け入れられないのしょうがないですよね。

その人たちは自分の人生とか、生活には何も困らないですから。だから、悪徳のことをする必要ないんですけど、やっぱり、人間ってな金が入ると金が欲しくなるんでしょうね。まあそういうこともありますが。

それでまあ、この結果どうなるかこれは日本の崩壊にどうつながるかっていうと、日本はもうアメリカべったりなんですよ。もちろん、ドルを貿易収支に使っておりますし。アメリカの国債保有の量が一番多いのは日本なんですよ、実にね。

日本っていうのは今経済規模で30位を以下ですから、アメリカ国債を世界一持ってるなんていうのはちょっとやりすぎなんですよ。確か2兆ドルぐらい持ってましたかね。

まあそういうような状態なので、アメリカのこのドルがですね、国際のですねスイフトの通貨として使えないということになりますとね、ドルは大暴落、円も大暴落という風になりますので、大変に大きな変化が訪れると思います。

皆さんの貯金も円で持ってると危ない。最近までは僕はドルで待ってたらいいかなと思ったけど、このバイデンさんのやり方があまりにひどいのでね、ドルも暴落が予想されます。

もちろん、今まで国際通貨をドル一手でやってたわけですから、それが崩れたり、ドルが基軸通貨としての位置が怪しくなると、現在のアメリカの大量な赤字ですね、貿易赤字、それから政府の赤字、昔は双子の赤字と言われましたが、これが顕在化する可能性がありますね。

そうしますと、ドルも暴落ということになりますね。ドルが暴落して、その倍ぐらい円が暴落しますと、我々の生活はかなり脅かされます。それでまあ、あの先見性のあるっていうか、先を見よう先を見ようっていう経済の方なんかは、今盛んに外国の土地を買い漁ったりしてますよ。

しかし、それはね、外国との取引が多かったり、そういう決済方法を知ってたり、しょっちゅう国際線に乗るような人はできますよ。だけど、我々市民がね、普通の日本国民が外国の土地を買えったってすぐには買えませんよ。

まあそういうことで、今後はですね、この中国とブラジルの決済がドルじゃなかったというニュースは非常に大きなニュースで。興味のおありの方はですね、まずはスイフトという機関をちょっと勉強され、それから、基軸通貨の状態を勉強され、それからさらには、最近のドル離れ、まだあるとはまだいってませんけどね。ドル離れの傾向について、少し知識を貯められると。

さらにはもう少し深く入れば、そのドルが弱くなることに対して、アメリカの双子の赤字ですね、これがアメリカ経済にどういう影響を及ぼすか。さらにそれが跳ね返って、日本にはどういう影響を与えるか。私は崩壊する日本に非常に大きな痛手になると思いますので、今からですね、日本は準備をしとかなきゃいけないと思いますね。

それが、つまり一番最初に取り上げたサウジとイランの国交回復に、日本が寄与できなかったということが非常に大きい。それから、アメリカの倫理の崩壊、これについてもただ傍観してるだけ。むしろ、日本も連れて倫理が崩壊していると。

それから、このドルの決済が他国決済になったり、あるいはですね、電子マネーになったりすると思いますね。これは非常に大きな変化なんで、ここによく注目し、ヒバリクラブの皆さんが自分の個々の財産をどうするかよくお考えになったらいいと思います。

ただ、今度はアメリカのですね、シリコンバレーの銀行やらですね、スイスの銀行やらが破綻しましてね。それによって、銀行が破綻した時の預金の保護っていうのは、これは逆に進みました。

つまり、今までは1000万円とか言ってたのが、今のところ一応、預けてる預金は銀行が破綻してもですね、なんとかするという状態が政府保証なり、銀行間保証なりという制度が少し進んでおりますので、その点はやや安心な現象という風に言えます。

いずれにしても、今日は中国とブラジルの決済について整理をいたしました。

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