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科学教室:続編(1)「太陽光発電は何をもたらすか?」 令和5年4月15日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様おはようございます。

ええ、今日は兵庫市のですね、ホテルで朝起きまして。部屋の中は明るいんですけどね。なんかこのパソコンの画像は今私に見えるのは暗いんですよ。で、いろいろこれ光をですね、室内の光を調整したり、窓のカーテンを変えたりいろいろするんですけどね。なかなか照明とか音声というのは難しいですね。むしろ画像よりか照明、音声が難しいかなって気が、まあこれはテレビに出てる時もそう思ってたんですけど、そんな風に思いますね。

今日は久しぶりに科学教室の続編ですね。やはりこのヒバリクラブで、あんまりバラバラにやるのも嫌だし。そうかといって、まとまってあんまりこうまとまってくるとしこるもんですから。まあ3回か4回やりますとね。他の話題になりたくなってしまうんですね。そういうことで我慢しておいてください。

今日は太陽光発電は結局何をもたらすということですね。でこういった問題を、その科学として私が話さなきゃいけないというのはなぜかっていうと、ほとんど世の中が御用学者、御用専門家になっちゃったからなんですね。

それはまあ、学者の方にはもちろん責任がありますよ。学者っていうのはどんなに自分に不利になろうと、自分が専門とする学問に忠実であるということが学者の生命ですからね。

その意味では、研究費とかそういったものが来るとか来ないかで判断しちゃいけないんですが。まあ、やっぱりこれはね、私も大学にいましたけどね、普通は助教授から教授に上がるには、御用学者になるしかないシステムなんですね。

そういうシステムを作った政治家か、官僚か、国民かが悪いんですね。これを促進したのが、まあもちろんいつものことですけど、メディアなんですね。

1990年代に、まあ大学の先生をものすごくマスコミを避難したんですね。特別な先生を出して、そこにスポットライト当てるんですね。全然研究しないじゃないか。教授室が四畳半化してるんじゃないかとかね。もうそういうことを山ほど書きましてね。

それで役に立つ研究だけに絞るべきだ。税金を使ってんだから。こういう話になって、役に立つ研究っていうのは何かていったら政府が決めた研究なもんですからね。ですから、太陽光発電ですと、太陽光がいいという学者しかテレビも出ないし、研究成果も上がらないし、教授にもならないということになるんですね。

ええとまあ、そういう御託は別にしてですね、太陽光発電何もたらすかって一番大きなのは自然を破壊するってことですね。自然でも特に、動物、植物ですね。私たちは寒ければ石油を焚いて暖房をとるとか、暑ければ電気を使ってクーラーを回すとか、野菜もそれで煮れるとかね、肉を焼けるとかなるんですけども。動物は石油も使えないし、もちろん原子力発電所も使えませんので、結局、動物、植物の命の綱っていうのは太陽の光だけなんですね。

太陽の光は皆さん溢れてるように思いますが、動物、植物の数というのはですね、太陽の光とか、川の流れ、風の強さで決まってるんですね。こういったエネルギーを頂かないとですね、いけないんです。その中でも特に太陽の光は直接、まあ皆さんが中学校ぐらいで習った光合成の量に関係しますから。

もう一つちょっとこれ皆さんが誤解してるのは、直射日光と反射光との関係ですね。これは簡単に言えば、昼でも部屋の中は何で明るいの。昼は部屋の中電気つけなくてもなんか生活できますよね。それはどうしかったら、反射光なんですね。反射光っていうのは結構多いんですよ。

もうそういう細かいこと別にしたらですね。太陽の光から人間が電力を取ると、その分だけ動植物は減ると、こういうこと言えるんですね。

それで日本が一番、世界的には良くないんですよ。つまり先進国であってエネルギーの使用量が大きくて、そして人口密度が高いと。だいたいヨーロッパの3倍ぐらいの人口密度ですからね。まあこの数え方も難しいんですけど。従って、日本が世界で一番、太陽光発電をやるのが不適切なところなんですね。

まあ今太陽光発電所を作って会社をやるのは中国の会社ですけども。中国なんかはあまり人が住んでないところが多いんですね。そういうところに自然に影響ないように、太陽光発電を置くことができます。まああの中国とか、中東とか、砂漠地帯とか、アメリカとかそういった広大な国はですね、まあ一応あまり今のところはですよ、将来はわかんないですけど。今のところはあまり自然に大きな影響を与えないで、太陽光で発電することができる。

日本が一番ダメなんですよ。日本っていうとね、ほとんどね、林を切るか、田畑の上に置くかってなっちゃうんですね。実際上そうですね。で、日本人はなぜそんなことやってんですかね今。なぜそういう日本の自然を破ることやってるんですかね。しかも、太陽光発電を推進してる人はみんな環境を良くするって言っているんですね。環境を良くするために、今でも少ない日本の動植物の数をさらに少なくして、何で環境にいいんですかね。それをまずは考えてほしいんですよ。

それはあの水力発電で、これで痛い目になってるわけですね。あの川は無駄に流れてると思った人が、まあいるのか騙されたのか知りませんけどね。専門家が素人を騙すのは比較的簡単ですから。やっぱり専門家は本当に正直な人じゃなくちゃ専門家になっちゃいけないんですよ。

僕なんかもね、別におにぎりを食べたりね、めざし食べて、沢庵食べて、お味噌汁飲んでる分にはね、一応生きていけるんですよ。別に高いワインを飲むとかね、高級ホテルに泊まるって必要ないんですよね。だけど、専門家の多く学者の多くはね、高いワインを飲んだり、高いホテルに泊まったりするのが好きな人が多いんですよ。それでどうしても金が欲しくなっちゃうんですけど。

僕は人生考えますとね。人生やっぱり魂ですよ。自分の魂をそのまま生かしてれば、爽やかですよね。快適ですし、毎日楽しいですよね。これが細工をしてね、国民を騙してるって、やっぱり心に傷がありますよ。

それから、太陽光は無限で無料とかいう人がいるんですけど、全然違います。これは全くの間違いで、こういうことを言えうようなもし専門家がいたら、もう全く信用しちゃいけませんよ。というのはですね、太陽光は無限だと言いますけどですね、薄いんですよね、すごく薄いんです。

これはね、どういうことでわかるかっていうと、例えば、ガスをつけたら、ラーメンが焚けると僕いつも言ってるんですよね。ラーメンを炊く時に鍋に水を入れて、ガーッと沸かす。沸騰してそれにラーメン入れると柔らかくなってほぐれて食べられますね。

あのガスっていうのは、太陽光からできたんですよね。太陽光からできたのがガスであります。それでガスは天然ガスできてるわけですね。ですからあれはこう100万年とかそういう単位で集まった天然ガスを一度にばーっと燃やすんです。

太陽光を太陽光のエネルギーを集めたものを一気に解放するんで、高い熱が出るんです。だけど、どんなに夏の暑い時に、日向にラーメンの鍋入れて水入れて置いといたって、お湯が沸きませんよ。もちろんその中でラーメン入れたっておいしいラーメン食べれませんよ。

なぜかったら太陽は薄いんですね。ですから、時間を凝集すればいいんですね。石油もそうですね。何億年と太陽が光ってるので、それで凝集した油を一度に燃やすと、そこで熱が出るということですね。

だから無料っていうのはね、これはふざけた話でね。発電っていうのはですね、原料に金がかかるもの、これも典型的には石油火力発電所。一番典型的ですね。天然ガス発電所。これ一番まあ金がかかる。何で金がかかるか。燃料に金がかかる。

から中間っていうかちょっと設備側が原子力発電所ですね。原子力発電所は燃料費は2割ぐらいなんですが、設備費つまり作るのに、鉄を還元したり、コンクリートを作るのに切るんでものすごく燃やしたりしましてねCO2出したりする。それでできるんですね。

ですから、トータルの例えば値段とか、CO2の発生量っていうのは石油火力と原子力ほとんど同じですね。ただ、比率が違うんですね。石油火力を8割が燃料で2割が設備。それから、原子力発電所この逆で、8割が設備で2割が燃料こうなるんですね。

じゃあ太陽光はっていうと、もちろん太陽降りそそいできますから燃料は0。それで設備が10と言いたいんですけども、本当は石炭火力の3倍かかりますから、30ということですね。そうしますと、石炭火力を基準にしますと、石炭火力はまあ7割が石炭、それから3割が設備となるんですね。これエネルギーですよ、エネルギーで計算する。エネルギーです。

で、太陽光発電は燃料は0、設備が30ですからね。トータルのエネルギーもそれからコストも高くなりますね。だから、私たちは電力費高く払わなきゃならない。それでひどい目にあったのがドイツだと。こういうことになりますね。

だからもちろん当たり前ですけど、こういう当たり前のことで日本人が騙されるっていうのは、科学教育に問題があるのか、それとも現在が、小説家もいない、作曲家もいない、画家もいない、哲学者もいないっていう、言えば日本には文化がなくなっちゃったんで、日本人が今は物を考える力を失ってるからかもしれませんね。

まああの、太陽光発電は何をもたらすか、一番大切なのは、あなたは日本の自然を大切にしようとしてますか。自然の中でも、これ以上動植物が減っても構いませんか。それよりか電気が欲しいんですかと。これが一番の問いかけです。これにちょっと、温暖化っていうのが入ってますから、それはちょっと後ほどね、また考えてみたいと思います。

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