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これも当たり前「少子高齢化はどうする?(1)極端で不思議な意見」 令和5年3月14日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

今日はですね。これからちょっと少子高齢化の問題を考えてみたいと思いますね。この問題は直接的に結婚するかとか、子供を産むかとか、それから年金がどうなるかとか、日本社会はどうなるかとか、教育はどうすればいいかとか、高齢者がいっぱいなると鬱陶しいんじゃないかとか、医療費があがるんじゃないか、ものすごくいっぱい問題を含んでますね。

それで私はね、これについてはどういうふうに今思ってるかって言いますとね。ここにちょっと書いたんですけど、極端な意見が常に取り上げられるんですよ。ノーマルな意見が出てこないんですね。

例えば、今はもう盛んに言われてるのは、去年ね出生数が80万人を切ったんですよ。で危機的だって言うんですね。で80万人が危機的かどうかよくわかんない。80万人って聞いただけじゃね。だもんですから、例えばこれのままでいくと日本はなくなると、こうきちゃうんですよ。

日本はなくなるって一体何言ってんのかなと思ってるんですけども。いずれにしても、出生数が80万人割ったら危機的で将来日本がなくなっちゃう。だから産めよ増やせよってやんなきゃいけないんだって言うんですね。

政府は、なんか少子化対策に本腰を入れるとか言ってね。でものすごく金を配るとか言ってるわけですね。これもじっくり考えてみたいと思うんですね。お金を配ると人の生まれるのが増えるかっていう、この一番難しい問題があるんで。これをきちっと生物学的、社会学的、経験とかですね。ここでしっかり議論をみようと思うんですね。

もう一つまあ極端なのが、高齢者の方ではね。あるアメリカのイエール大学の先生で、日本人で比較的名の知れた経済学者がいるんですね。僕はあまり名前言いたくないんですよ。人のことはね。だからまあこのぐらいで許してください。この人はね、高齢者は集団自決しろとか、集団切腹しろとかいう風に昔から言ってるんですよね。何回も。どうも本当にそう思ってんじゃないかと思うんですね。

まあちゅうかこの人の言うことにはですね、アメリカのメディアはですね、すごく反応して取り上げているわけですね。日本のメディアも取り上げてるわけですよ。ですからまあ、有名になりたいからこう言っておられるのかもしれません。まあ人間はね有名になりたくて嘘を言った人もいくらでもいますからね。ですからまあそれが人間だと言えば人間なんで、人間らしい人だって言えば人間らしい人なんで、それだけを取り上げて僕は文句言おうというんじゃなくてね。

高齢者は集団自決しろっていうのは、一体この高齢者って何歳のこと言ってんですかね。100歳以上の方ですとね、なかなか集団自決難しいですよ。体力的にも難しいし。意思もね、みんなで集まって我々集団自決しようなんてわけにいかないしね、もう年齢的に。

そうすると、なんかお役所がね100歳以上の人を集めて、それで皆殺しにするという方法ありますね。自決するよりか、殺してもらった方がいいから。まあお酒でも飲んでボヤッとする時に、後ろからライフルで撃ってくれれば死ねますからね。その方がいいかもしれません。

しかしそうじゃなくて、80歳ぐらい言ってる感じなんですよ。いろいろ見ますと。もしかするとね、60歳ぐらいかもしれないんですね。ていうのは、あの今80歳ぐらいの人っていうのは実際上、もうほとんど社会から引退しておりますから。この方が言ってるのはどうもね、自分よりか年上の人が威張っている、だからやめろっていう感じなんですね。

昔随分活躍したからって威張り散らしてじゃないか、だから死ねっていうのが、まあ主なんですけども。経済学者ですからね。これは経済学的に効率の悪い人は死ねとか言ってるような感じがするんですね。ですからまあ、アメリカにね住んでおられるし、まあ経済学者ですから金だけなんだろうと思うんですね。

まあ僕もこれ、いろいろこの人の発言とか聞いてるんですけども、日本でも結構若者に人気があるんですよね。それはどうしかったらまあ、高齢者は集団自決しろっつったら若者に人気あるつったらちょっと若者の方にもね、ちょっと問題あるかなと思いますよね。

まあこの人、だいたいそうですね、ここで言ってる高齢者っていうのは65歳から70歳ぐらいの人。まだ半分ぐらいは社会にいるような高齢者を言っておられるんですね。ですからまあ65かもしれませんね。65でね、集団自決する、これ結構大変ですよ。まず第一にあの、自分がもうここで死ぬんだってこと覚悟しなきゃいけないしね。

それからまあ、社会から引退してもいいよって、この人言ってるんですが。せめて社会から引退してくれって言ってるらしいんですが、まあね社会から引退してお金がある人っていうのはそんなにいませんからね。ですからまあ、年金は少なくとももらわなきゃいけないし。まあね老人になると病気なんかもしますからね。お金も心配だし。いろいろ心配なことが多いですからね。

だから具体的にこの高齢者は集団自決しろっつって、何歳の人は必ず自決しなさい。自決っていうと、切腹って言ってますからね、この人。腹を切れって、腹を切って死ぬというのは、この人切腹はあまり知らないんじゃないかと思うんですね。

あの、経済学者っていうのは結構面白くてですね。経済のことは知ってるんですけど、あの他人が経済のこと言うと、お前は素人なのにとか言うんですよ。叫ぶんですね。それで自分はあまり歴史とかね、切腹の実際というのを知らないと思うんですよ。

切腹ってのは結構大変でね。あれ腹を切っても人間っていうのはなかなか死ねないので。武士でもですね、ちゃんと介錯があってね。腹にこうグサッっと刺した時に、スポンと首を落とすというのが作法なんですね。人間はやっぱり、死ぬ時にあんまり苦しい思いさせるのはかわいそうだからね。

乃木大将みたいに覚悟の切腹自殺をする方もね。まあご自宅であの時は、奥さんは解釈して、自分は誰もいないところで腹を切って死にました。腹を切って死ぬっていうのは、もう長時間生きてますからね。ものすごく苦しむんですよ。まあだけど彼はそういう覚悟で、日露戦争で死んだ兵士の苦しみを自分も味わってこの世を去るんだ。だからまあ乃木神社があるぐらいでね。まあ神様になったわけですけど。普通の人はそう行きませんけどね。

ですから、集団自決って言ってもね。まあこんなこと僕はな長々と言ってますとね、いや武田先生はこれ言ったのイエール大学の経済学者の人ですけど。いやそういうことただ口で言っただけですよって言うんですけど、それじゃあダメなんです。

大学のこれ先生かどうか分かりませんけど、先生のような人ですよ。それからテレビに出たりして若者にいろいろ指導したりしておられますね。ていうことは自分の発言は責任持たなきゃいけないんですよ。言い間違いは謝ればいいですよ。人間は言い間違いありますからね。あんまり頻繁じゃいけませんが、ちょっとあれは言い過ぎでしたぐらいはいいんですよ。

ただね、この人みたいに繰り返し繰り返し言った場合はね。もうそれが言葉通りで違ってたら、もう絶対に社会に出ちゃいけないんですよ。これはもう当然なんですね。

いやこれはね武田さんね、その彼がね本気で集団自決しろと言ってんじゃないことぐらいわかるでしょって。いやどこでわかるんですか。ねちゃんと理由も言ってますよ。どうして集団自決しなきゃいけないのかっていう理由を述べております。

でね、言葉っていうのはね言葉通り相手が受け取って悪いことないんですよ。それは相手がね、言葉の意味を考えたりしてもいいですけど、それはいいんですけど。あくまでもやっぱり言葉通りに受け取ってもいいっていうのが言葉なんですよ。

私がこうやりましたっていうのが、私がと言ったけどそれはあの人がの意味だったんですだってね、そんなこと言ったってね、わかんないんですよ。お前は餓死しろつったけど、実は餓死じゃなくてうんとご飯食べろって言ったんだ、そんなこと言ったってね、ダメなんです。

いやこれはね、あの専門家とか、社会の指導数は絶対に守らなきゃいけないんですよ。そうしないとですね、社会っていろんな人がいますから。いろんな取りますからね。正しく日本語をしゃべって、正しくそれを解釈してよろしいということになっていないといけないので。

ただね、この問題はね、出生数が80万人を割って危機的だ。このままでは日本がなくなる。というような、これ専門家ですよ。もう複数の専門家そう言ってました。

それから高齢者は集団自決しろっていうのも専門家ですね。

しかし、この専門家の中でも、ちゃんと考えてる専門家もいるんですよ。よく考えてる専門家、もう意見もあるんです。それはね、まあNHK、朝新聞はもちろん取り上げませんが、普通のネットも取り上げないんですよ。この方が問題かもしれないですね。

要するに出生数が80万人割って危機的だ。日本はやがてなくなるって言う人がいてもいいけど。もう無視すると、それはもうくだらない考えですからね。今から、第2回目から、いかにくだらないかと説明しますので。

もう専門家っていう肩書きがついてるだけですけど。それからイエール大学の経済学者っていうね肩書きがついてますが、高齢者は集団自決をっていうのをね、やっぱりネットとかテレビ、これ新聞結構出てるんですよ。取り上げる方がおかしいかもしれませんね。

どうしてかって言いますとね、私たちはそれ、世の中にはもういろんな考えがあるんですよ。ですけど、新聞とかテレビとかNHKとかいろんなところに出る意見っていうのは、筋が通って、意見は違っていいんですよ、意見は違って意味が筋が通ってなくちゃいけないんですね。

僕はね高齢者集団自決をっていうのがね、それは記事にしちゃいけないと思うんですよ。じゃあなんで記事にするのって言ったら、面白いからっていう。面白半分なんですね。ですが、これ元々取り上げてるのは面白半分じゃないんですよ。本当に現実的なこと言っておられるんですね。しかもイエール大学で経済学者。日本でテレビもバンバン出てるような人ですから。テレビというか評論ね。

だからこれはやっぱりね、2つの問題がありますね。えっと集団自決をということを言った人にもちょっと問題があるけれども、よく考えた意見は取り上げないっていうのも問題。両方問題ですね。まあ第2回目の方にいきたいと思います。

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