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それは当たり前「花粉症(4)」 令和5年3月13日_文字起こし

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ヒバリクラブご覧の皆様こんにちは。武田邦彦です。

花粉症も4番目になりまして、非常にあの簡単になってきましたね。まず、花粉症は杉の花粉、杉だけじゃないよって、まあそういうことは言わずにですね。中心的なことだけ、我々は解決できないことはね、比較的簡単に考えないと、ますますこんがらがっちゃうんですね。

ですからまあ、精神的にちょっと心の持ち方がちょっとですね細かいことが気になる方とか、それからまあこういうこともあるよっていうようなことを考える人は、ちょっと我慢してもらうというのは大切なんですね。

ですからそれをちょっと念頭に置いて聞いてほしいんですが、とにかくスギの花粉、スギがまあ一番大きいんですよ。もしかしたら、スギはある程度処理するとね、空気中の花粉の量がぐっと減りまして、他のものが出てても大丈夫になるかもしれないんですね。

まあ何でも物事は中心的なものだけ解決するっていうのが、一番精神的にも安定しますので。それが一番いいんじゃないかと私なんか思うんですね。人によって意見が違うかもしれませんけどね。

この前のコメントで四方末端が問題なんだって言ってる人もおられたんで。まあそういう方はそういう方で、あのそういうブログの方にちょっと移っていただいた方がいいんじゃないかと思いますけどね。

でスギの花粉はなくすということなんですね。それはその我々が自然に対して、今までまあ東京に住んでね、例えば東京に住んで、マンションに住んで、サラリーマンで、ウォシュレットのついたトイレに入ってっていうのことになるとですね。やはり山の中に入って自分が木を杉の木を切ったり、処理するっていうのはちょっと辛いっていう感じがしますよね。

ですから、みんなやりたがらないわけですので、これは政治的にはですね、例えばスギの古いスギを植えてる地主さんがおられますからね。まあその地主さんに山を放棄するか、もう山はね放棄せざるを得ないところが多いもんですからね。山を放棄するなら国の方で管理しますよと。それでまあ税金でも使ってですね、ある程度これ仕方ありませんから。えっと職業的にまあ、スギを切って、それで次の花粉を飛ばないようにすると。これが一番この公衆衛生っていうかね、まあそういう意味じゃいいでしょう。

それから、もう一つもっとでかい問題ですはね。だからこれでですね、少しずつ少しずつ、それともまあ自分で次の生えてるね森林を管理しようっていうんであれば切ってください。

さらにそれができないんであれば、税金をかけるということになりますね。それはどうしてかと言ったら、これは正当性ありますよね。このぐらい社会的に多くの病人って言いますか、花粉症が一応病気ですからね。病人を出してる原因を作ってるわけですから、人に害を与えてるのでその害分だけはね、ちょっと社会的にはお金か労力で保証しなきゃいけません。

そうしますと人間はね、それじゃあ先祖代々の森林だけども、この際自分できないから手放そうかってことで、森林の利用がですね非常にあの整備されてきますので。人間の集団っていうのは、人間自身が欠点もあり長所もあり、いいところもあり悪いところもある。欲もあるし欲もないという、そういうね複雑な存在ですから、政治としては若干の負荷をかける。放棄するか、税金払うか自分で処理するかしてください。あなたは花粉を飛ばして、みんなが花粉で困ってますからっていうことを、まず一つは政治的にはやる。

もう一つはこのグラフを書きましたのですね。一つは木材自給率が非常に低いと。日本のように国土全体の60%ぐらいが森林だという国にしてはですね、ちょっと世界的には恥ずかしい状態なんですね。もう少しやっぱり日本も森林を利用するということを積極的にやる必要がありますし。

それから横には漁業を書きましたねこれ。魚介類の輸入量と国内生産量のグラフが書いたやつを出しましたけれども。もちろんこれはご存知の通り、昔はね魚を取る。例えば昔はたって昭和55年戦後ぐらいは、ほとんど国内で我々が食べる魚介類は我々が取ってたんですよ。ところがだんだんだんだん違って輸入量が増えて、今ではですね、五分五分になってきたんですね。

これも全く同じなんですよ。私たちが東京に住んで、マンションに住んで、ウォシュレットのついたトイレを使ってればですね、やっぱり板子1枚地獄の下っていうね、海に漕ぎ出してですね、そして魚を取るっていう人たちが少なくなってきちゃったわけですね。

山手線乗って、スマホにかじりついてるわけですからね。これは別に悪いことじゃないですよ。そういうふうに社会が進んでるんですからね。だからまあ、魚介類も50%輸入量になるのも、やむを得ないんだけれども。やはり私はね、特にあの自然派という人たちとか、自然と共生とか言ってる人たちですね。例えばまあ私、長い間朝日新聞なんかとかNHKなんかをかなり避難してるのはなぜかって言いますと、彼らが言ってることとやってることと全然違うんですよ。

自分たちは綺麗なスタジオとかねそういうとこにいまして、給料も高いし、それで自然と共生とか言うから間違っちゃうんですね。やっぱり自然と共生というならですね、掘っ立て小屋で山奥でも放送しないとですね。新聞でも書かないとダメなんですよ。

人間はねそれほど複雑なもんじゃないんで、自分が綺麗なオフィスに住んで、この頃あんまりね生活に苦労がないんですよ。交通も全部便利になりましたし、それからトイレもお風呂もみんな瞬間湯沸かし器もみんな綺麗になってですね。それはいいことなんですよね。食事もある程度ちゃんとした食事がとれるし。それからお酒もある程度飲める。エンターテイメントとか、楽しみもある程度取れるということでね。

ですからやっぱり私は、この花粉症のシリーズで何回も話しましたように、杉が放置されてるというのは我々日本人の全体の望みっていうかね、仕方ないっていうかですね、そういうもんなんですね。

だから今度のこの当たり前の花粉症のシリーズについてはですね、コメントをいただく時でも、ご自分がやるのかっていうこと。やりますよと言えることをですね、ひとついろいろお話をしてですね、僕も参考になりますが。全くやれないようなことをね、森は大切だとかみんなで海に行って漁師になればいいなんて言ったって、これ無理ですからねですからね。

日本の今後を考える時に、林業の人、漁業の人っていうのをどうやって、こう何て言うんですかね、教育程度も上がってね、そしてまあ貧乏じゃなくて金持ちになっていくと、世界の貧乏な方を使えばいいじゃないかってことになるんですね。まあこれ、実態的にそうなんですね。

それに理屈をつけるっていうね、例えば割り箸、あのマイ箸運動なんてしてた人は今何しておられるんですかね。割り箸を使うなって言ってね。でも、割り箸っていうのは非常にこう自然を使うにはいいんですね。これはあの、林業というのを知らないから、マイ箸運動なんてあるんですね。

割り箸使わない方がいいと。診療の大切にしろ。いやしかし、森林を大切にしろっていうことは、森林を使うってことなんですね。まああの、生物はそういうもんですね。そういう人も豚肉牛肉は食べておられると思うんですよ。魚とかね。これ取らなかったら全部死んじゃいますからね。

それから家に住んでおられると思うんですけども、その家は外国の木材を使ってるって言うだけのことで、別に山を大切にしてるわけじゃないんですね。この頃自然回帰とか言ってですね。

私、多摩美術大学の学生をデザインの指導してる時、よく言ってたんですよ。あんまり極端に背徳的な事っていうかね、道徳に反すること言わないいいよ。自分で木のものをデザインしたい。しかし自然を守れ。プラスチックは嫌だ、コンクリート嫌だって言うとですね。これは変なことになると。もちろんコンクリートダメだ。プラスチックだめだって言って、木でデザインしたいっていう、それ気持ちは分かると。しかしそれと同時に、自然を大切にしろって言ってもですね、それは方法がないわけですね。

外国から持ってくればいいじゃないか。外国には自然が要らないよなんて、それもちょっと極端なんですよね。

その意味で、それは当たり前っていうタイトルをつけた一つの理由はですね、我々がもう花粉症に悩むのは日本人の希望なんだっていう感じなんですね。日本人の希望で、まあ一部のアレルギーの人が苦しいのもいいじゃないか。そういうような人間に我々だなってしまったんだろうなと思うんですね。

魚もそうですね。やっぱり船で取りに行くのやだから、まあ外国船にとってもらって金出して買えばいいじゃないかということが、この2つのグラフがよく示してますね。

私はね、そうではないと思ってるんですよ。私はですね、やっぱり今の我々の生活がちょっとね、極端に振れちゃって、まあ森林に入ってちゃんとスギの木を整理するとかね。それから漁船もね、ある程度きちっとして、あんまり海難事故が起こらないようにしてですね、サラリーマン並みのっていうことはできないかもしれませんが、それに相当近いね仕事の環境っていうのを作っていくと。

そういうのに今ね、政府がお金を使うのも、なんだか温暖化対策とかね全然関係ないのに使っておりますから、まあ温暖化対策が関係ないってこともおいおいやっていこうとは思うんですけどね。それよりか、地に足がついた環境の解決というものを少しずつね、やっていくと、それがまあ大切だと思いますね。

何しろ温暖化だけで30兆円もお金使ってるって言うわけで。企業も温暖化といえばいいとか。持続性社会とか言ってるじゃないですか。僕の大嫌いなSDGSとか。このグラフ見てね、我々はそんなこと言えるんですかね。僕は言えないと思うんですよ。私はね、こういうの勉強するのが好きで、いや日本の木材の自給率もひどいことになってるな。花粉症もひどいなあと、それから魚もひどいなあとか思ってるので。やはりね、そっちの方からやっぱり一歩一歩ね。

SDGSとかやんなきゃいけないわけで、むしろねSDGSと言わなければ、銀行が融資してくれませんから。何でもかんでもSDGS。ひどいのはわかめをブルーカーボンとか言ってですね。別にこれ普通の光合成ですけどね。

そういう名前をつけてとか、バッジをつけてとか、そういうことじゃないように思うんですよね。ないように思うというか、間違いなく、そうじゃないですよ。あの将来がないですよ。持続性がないですよね。

我々はやっぱり心の中で、日本の木材をできるだけ使っていき、花粉症防止し、魚もですね、日本でできるだけ取れるようにして。まあそうなると今度は温暖化防止じゃなくて逆にね。魚を取るとCO2を海に溶かさなきゃいけませんから、大いに火力発電所をやるって事で、やり方も180度やることが変わってきます。

これはやっぱり我々の心がどのくらい素直になるかっていうか、江戸時代的になるかっていうかね、やっぱり我々は日本列島に住んでるんだ。世界で貿易を盛んにするのは大変結構だけども、やはりそれは足元を固めてからだというふうに、この際決意をするってことが大事だと思います。

皆さんのコメントを見てね、もう1回第2弾花粉症やってもいいんですけども。まあそれは当たり前。花粉症で苦しんでるのは実は当たり前なんだ。我々の心の中に花粉症の人かわいそうだなって心も起こらないし今。いやまあ森に行くとか、海に行くとかってやだなと。自給率を上げるって話になると、もうみんな自給率あげたいあげたいと言うけど。あなた行きますかっていうと、いや私嫌ですと。ということじゃないような社会をね、NHK朝日新聞はちょっとそういうこと呼びかけるのはもう汚れすぎてダメな気がするんで、我々が少し考えてみる必要があると思います。

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