武田邦彦 ヒバリクラブ 文字起こし

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これから日本はどうなるの(3)「お金の出し方に問題があった?」 令和5年3月3日_文字起こし

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3月に入りまして、このヒバリクラブですね。今日朝なんで、おはようございますって感じなんですが。4月からの新年度入りもありましてね。新しい小学生も小学校に入りまして。まあ華やかな月になるわけですが、現在の日本ですね、非常に衰退していると。しかし、解決探が見つからないですね。

ですから、これは本当に真剣に考える必要があるということで。私もこのヒバリクラブが何日になるとか、そういうケチなこと考えずにですね。とにかく皆さんと一緒に考えていきたいと思いまして、このシリーズを始めております。

1日目、2日目終わりましてね、まだ2日目はちょっとしかまだ見ていないですけども、皆さんの反応は非常に前向きで、しかも真剣であると。しかも私と意見がかなり違う人も多いということで、よく考えてですね、少しずつ前進していきたいと思います。

先がないよ、先が見えないよって言われないように一つ、少しずつ先に行ってみたいと思いますね。

今日はですね、実態に入ります。1990年にバブルが、まあ1990年というとですね、バブルの崩壊はもうちょっとずれておりますが、まあ1990年。この辺りはですね、世界的にはまずイランのホメイニさんが亡くなりましてね、イランというのは非常にその時問題が多かったんですが、それがなんか少しこう時代が変わってきたなっていう雰囲気がありましたね。

それから中国では天安門事件っていうものすごく大きな事件がありました。人間というのはやはり自由が束縛されるとですね、ある時に爆発するんですね。戦車の前に立ちはばかる少年という写真がですね、世界を駆け巡りました。

中国のことですから、実際に天安門事件でどのくらいの人がお亡くなりになったのか、どういう影響があったのか。その後、中国政府がどのようにお考えになったのかはほとんど、隣の国の日本にも知らされておりません。

中国から言えば、自分の国のことじゃないかと言うかもしれませんが、しかし日本は隣の国ですからね、やはり、友好関係があればですね、中国の方からですね、日本に十分な情報の提供が望まれるわけですが。今のところ、あの国はそういうことは不可能ですね。

日本の中で靖国神社に誰かが参拝するとすぐに反応しますが。自分たちのことは教えるなというような態度ですからね。

まあとにかくだけど、天安門事件っていうのはですね、やっぱり共産主義というのは無理だったということを示していますね。

それに続いて、前後してといったらいいんですが、私にとってはルーマニアチャウシェスク大統領が、ルーマニアが転覆してですね、共産主義が転覆して、御殿みたいなところに住んでいたチャウシェスク大統領夫妻がですね、銃殺された。これは私にとっては非常に大きな影響がありました。

私その頃、原子力の研究所の所長だったんですが、直ちにルーマニア原子力委員会から人が来ましてね、我々は自由になったんだ、そこでまあいろいろ話をしてから夕方、ルーマニアから来た方と日本の寿司を食べながらいろいろお話をしました。

ああこんなんだったのかと。とにかく政府がやることですから、共産主義政府がですね。例えば研究でプリンターは来るけれど、パソコンのデータをプリンター印刷はできるようになったけど、紙が支給されないと。2年間紙なしで、プリンターだけあったと、こんなようなことだったらしんですね。

その他、チャウシェスク大統領の悪口っていいますかね、それをずっと聞かされました。そうこうしているうちに、ベルリンの壁が崩壊しましてね。あっという間に東ヨーロッパの共産主義がなくなりました。

それから続いて、少し遅れましたけど、ソビエトロシア崩壊するという、驚天動地の事件が起こりましたね。まあだから世界中が大きな時代の変化の波に飲まれたわけですね。

まあ矛盾の解消というのはそういう形で来るわけです。

中国は非常に天安門事件で押さえつけましたけども、中国よりかちょっと進んでいる東ヨーロッパがどうしても耐え切れなくて崩壊しますね。

共産主義自体がおかしいということは既に1990年の時点で明らかになったんでしょうね。それで次々とその壊れていきますが、アジアはちょっと遅れていたんでね、まあ文明が遅れているとやっぱりこういう成果がでますね。

まあトルストイ戦争と平和なんかを読みますとね、人間というものはどういうものに支配されるのかと、歴史の流れの中で人間とはどう考えるのか、ということがトルストイの解釈上はよく分かりますね。

したがって、我々は具体的にはですね、東ヨーロッパが崩壊した。ソビエトロシアも崩壊した。だけども中国と北朝鮮カンボジアはですね、これは共産主義が残ったやに見えますが、これはやっぱり、ヨーロッパ文明が先行しているので、矛盾が大きく露呈しますね。

しかし、アジアはまだそこまで行っていないので、特に今日本以外の国はですね、共産主義が崩壊するというところまでは社会が発展していなかったので、天安門事件もギリギリで抑えられるということになったと。まあ歴史的にはそう考えらるでしょうね。

その後の北朝鮮の比較的レベルの低いっていうかですね、国の運営、まあカンボジアポルポト政権に至ってはですね、国民の約6割が殺害されるというような、大災害が起こりました。

こういった主義主張に基づく、つまり正義の道は地獄に通じるという、本当にその言葉通りになったわけであります。

現在でも、中国、北朝鮮はですね、相変わらず、やや私に言われれば幼稚なレベルって言うと反撃されちゃいますけどね、他の国に風船を飛ばしたりですね、あまりやはり感心した上品なやり方ではない。

だからといって私は、ヨーロッパ文明を高く買っているわけではないんですが、ヨーロッパ文明よりか日本の文明の方が文明としては優れていると私は思うんですけどね。

ちょっと日本人自体に欠陥があるんですね。これは日本人の欠陥というのは、アジアの国の他の国の欠陥とはちょっと種類が違う。これは民族も違うし、気候も違うし、歴史も違うのでどうしてもそういう風になりますね。

日本語自体がアジアの諸国とは全く違うということもあってですね、思考方法も変わってくるわけですね。

その1990年、今度日本の方は金融破綻という形でバブル崩壊が起こりましたね。このバブル崩壊というのは見かけは金融の破綻ですね。まあ株価が3万8000円のやつがどかっと2万円ぐらいに下がりまして、まあその後民主党政権の時には実は7000円まで下がるということですので。極端に言えば5分の1になってしまうというような大きな変化が起こったわけですね。

この状態を見返して考えてみないといけないと思うんですよ。これからのことっていうのはですね、今までの歴史を考えることによって、かなりは推察できるわけですね。

キリスト教で言われるように、神は人間に未来を考える力を与えていないというふうに言っておられますが、まあそういう面もありますけど、一つはそれを補う方法としては、やはり過去を振り返って、過去の状態を見てみるということが大切です。

まあ簡単にその1990年の日本というのを振り返りますとね、非常に根本的な日本社会の公開があったと思います。

第一にですね、このろころに書きましたけれども、疲れたんですね。日本人は疲れた。とにかく明治維新から頑張りに頑張って、日露戦争、それから第一次世界大戦、軍艦の競争、まあそういうものに戦って、遂に、最後に大東亜戦争。これでまあ第一疲れ切り。

そしてそれからの高度経済成長でもう一回疲れ切って。とにかく簡単に言えば、朝の6時から夜の10時まで働き詰めに働いたって感じなんですよね。

それで1990年頃には疲れたんですよ。疲れたと。私はその時ちょうど社会の中核に居ましたね。まあとにかく飛行機に1年に300回乗るとかね。もうとにかく夕方に電話掛かってきて、ちょっと明日パリに行ってくれないか、それから家に飛び帰ってですね、準備して朝の5時に出るっていう、そういう生活でしたからね、疲れますよ。

それからもう一つは日本人特有のですね、もうこれで十分じゃないか、これはその当時箪笥がいっぱいだとう表現で言われましたね。もう箪笥にはものがいっぱいだ、だけどたかがね、家電製品がいっぱいあるとかテレビがあるとかお風呂がついたとかその程度だったんですけどね。だけど日本人はもうそれで十分、足るを知るなんてみんなが感激した時代ですね。

足るを知る。まあ本当に、足るを知るというのは立派な言葉ですよ、立派な言葉ですが、自分たちが何をしようとしているのかっていうことと繋がってないってことですね。

それから未来が見えなかったというのがありますね。これは私自身も反省しておりますが、ちょうど1900年ぐらいに、こんな厚いインターネット、あの頃インターネットというのが分かんなかったんですよ。ありませんでしたからね。その本を買いましてね、こう読みました。アメリカ人が書いた本でしたね。自分は遅れてるなと思いましたね。その後5年たった1995年ですね。今言うGAFAですね。GoogleろかAmazonとかそういったものがアメリカで創業期を迎えったてことは、私の頭脳がいかに遅れていたかという風に思いますね。

それから最後にそれらをより悪い方向にした反日勢力ですね。朝日新聞NHK、その他ですね、文化人と称する人達、自民党の利権派、こういった人たちがですね、日本を引きずり降ろすということに全力を注ぎましたね。

これが相まってですね、ずるずるずるずるとこの30年間後退していった。したがって、我々は1990年における我々の気分、気持ちというものをもう1回考えないと、またですね、同じことが繰り返されると、そういう風に私思います。

今日はちょっと中途半端でしたけれども、皆さんももしお年を召している方でしたらね、1990年に自分たちはどういう選択をしたのか、それがもちろん30年間の決定的な材料とその原因になりましたからね。少し思いを馳せて頂ければと思います。

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